稽古場日誌

ダイバー研修生 研修生 2015/02/23

180年前のヤンデレ/本登ななみ

私達の修了公演で使うことになった「ヴォイツェク」。
この「ヴォイツェク」を読んだ後に「スクールデイズ」というアニメを思い出しました。
わかる人にはすでにわかったと思いますが、主人公ヴォイツェクはヤンデレです。
ヤンデレというのは精神的に病んでる状態で恋愛をしている人だと思って下さい。

愛ゆえにヒロインのマリーを手にかけてし まう。浮気さえしなければ殺されなかったのに・・・
ヴォイツェクの上司の大尉や医者も相当性格のひん曲がった人です。
この戯曲の男たちは何でこうも性格がねじれてるんだ!

私もストーカーに似たようなことをした覚えがありますが、相手を好きすぎて見境がなくなってしまう事ってありますよね。

稽古の1つに、《ルパム》というものがあります。
簡単に言うと俳優による俳優のための創作ダンス山の手風味って感じです。
それから、《二拍子》というものもあります。
指揮棒でも振るのかしら? とか思うかもしれませんね。手を叩かれた瞬間にポーズをとる、それも喜怒哀楽の感情をたたえて。

この2つの稽古は、頭の柔らかさと 身体が大切な稽古です。本当に難しい。
自分の頭がどれだけ固まっていて、自分の体がどんなに不自由なのかということがありありとわかってしまいます。

これらの稽古をした後は体に青痣が絶えません。
この前、膝に夢の国の鼠型の痣ができていて「うっひょい!」とテンションが上がって、思わず中学の時好きだった男の子に写メを送ってしまいました。
お前の頭のネジは大丈夫かと心配されてしまいました。心配せずとも通常運転です。

きっと、こういう状況もヤンデレと呼ばれるんですね。多分。

本登ななみ

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