稽古場日誌

ダイバー 中川 佐織 2015/02/28

あんた達、変だから

今年の研修生のエチューダーで修了公演の演出担当でもある大久保美智子について、私個人の見解では、凄まじくスパルタだと思ってます。

そして今年の研修生について、私個人の見解では、なんだか凸凹していると思ってます。

年齢が50代の頭皮が寂しいおっさん小貫泰明から、20歳でサラサラヘアーの現役女学生 関口優美という“年齢差”。
旅先で「落ちるなよ」と注意されて速攻で池に落ちる梅津一博。チェロも弾けて、親からも指揮棒(タクト)という音楽に関連のある名前をつけてもらっているのに、演劇をやり始めた穂坂拓杜(たくと)。“思いとは裏腹”な二人。
女子の中では年長でも、私服は群を抜いて若い武藤知佳や、時代が時代なら浅間山荘事件のメンバーに好奇心の赴くままに入ってたんじゃないか? な、松永明子。
そして、お前の稽古着はパジャマだよ! ふざけてんのか? 本登ななみと、お前の稽古着は金かけ過ぎだ! 金はどっから出てくるんだ? 鹿沼玲奈がいて、中間層のいない「両極端」なメンバー達。
そんな面子で「ヴォイツェク」を演るという。

なんだか「本当に、人ってどこまでも痛いなぁ・・・・・・・・・・・・」って作品ができそうな気がしてならない。
そして、大久保美智子の演劇的なスパルタによって、痛さの中にある“狂気”が出てくるのではないかと、そんな予感がしています。

『ダイバー』、お楽しみに!!

中川佐織

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