稽古場日誌

研修生 研修生 2015/09/25

死んでも死にきれない

初めまして
我らがエチューダー斉木さんの今年の研修生紹介で4番目に「チェリー」で紹介されていた2015年度研修生の長井龍太です。

本題に入る前に言っておきたい事があります。
それは稽古場での僕の扱いなのですが、所謂チェリーネタでこれでもかというくらいいじられているんです。斉木さんの研修生紹介もあれでしたし、普段の稽古でも「そこでチェリー長井が…」「もっとチェリーっぽい初々しさを出して」とか言われるんですよ。「お前らチェリーに恨みでもあるのか!」「チェリーで何が悪い!」と思うこともありましたが、まあいじりやすくて愛されているんだなと自己解釈しておきましょう。
(チェリーは僕だけですよ)

そんな事は置いといて、本題に入っていきましょう。
この稽古場日誌を書いているのはちょうど夏期休暇の終わり、8月の終わりなのですが、まあここまで色々な事がありました。
まずは研修生になって一ヶ月で今まで経験して培ってきた事が全部覆させられ、二ヶ月で体重が3㎏も落ちました。はっきり言ってここは戦場です。精神的にも肉体的にもボロボロにされます。しかし、自分の中のM体質が今まで以上に開花してしまい、「もっと俺を痛め付けろ」「もっと快感をくれ」と体が疼いて仕方がないんです。

仕方がないのですが、死ぬと思う経験はしたくないのです。

先日、富山県と宮城県まで舞台を見に研修生+斉木さんで二泊三日の旅行に車で出掛けたのですが、流石に一人でずっと運転するのも疲れてきたなと思い富山~宮城までの距離をとある人物に運転して頂きましたが、はっきり言って「死ぬ!!」と思いました。「運転が荒い」ならまだいい。「事故になりそう」も全然いい。「死ぬかもしれない」という「かも」が入るのならまだしも「死ぬ!!!」と思ったのは生まれてから23年間で初めての経験でした。
その道中の高速道路を運転しているときに、「(道路の)白線を跨いだらハンドルをきれば良いんだよね!」という迷言が出たのですが、
「……それじゃあ遅いですよ!!!」と盛大にツッコミを入れたのは良い思い出です

そんな運転の仕方で僕達を修了公演まで運転するのかと思うと、修了公演は一体どうなってしまうのか? 訳のわからない目的地に向かってしまうのではないか? はたまた僕達は殺されてしまうのではないか? そんな期待と不安の中でこの研修生活を思いっきり楽しんでいます。

長井龍太

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