稽古場日誌
Anniversary 研修生 2017/03/15
私には記念日が沢山ある。
例えば……
バレンタインデーの次の日に振られた記念日。
自転車のチェーンが壊れて皆勤賞を逃した記念日。
隣のクラスの人と取っ組み合いの喧嘩をした記念日。
初めて飲みすぎて吐いた記念日。
一人暮しの初送電停止記念日。
足が臭いことに気付いてしまった記念日。
怒られてるのに面白くて笑っちゃった記念日。
疲れすぎてコートもマフラーも取らずに布団の上に気絶した記念日。など……。
挙げたらキリがない。
要するに、私にとっての記念日の定義は「如何に私の記憶に残っているか」である。
それらは正確な日にちも、時間もほとんど覚えていない。
ましてや、どうしてそうなってしまったかなんてほとんどうろ覚えだ。
しかし、その時私の中では確かに何か複雑な事が起きていて、そしてそれらの共通点は、時が経てば笑い話に出来るという事だ。
思い返してみれば、今日までほとんど毎日が記念日で、私個人の記念日の集合体が、私と言う人間を形成しているのではないか、とさえ思っている。
今この稽古場日誌を書いている時間も、寝ている時間も、ご飯を食べている時間も、人と話している時間も、記念日になりうるのだ。
今日この時間を記念日にするのか、記念日にされるのか、記念日になってしまうのか。
今日は過去最高回数「記念日」と入力した記念日になりそうだ。
渡辺可奈子
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2016年度研修プログラム修了公演「Anniversary」
日程：2017年3月23日（木）～26日
会場：シアターノルン
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2017年度研修プログラム「俳優になるための年間ワークショップ」
オーディション開催中
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