稽古場日誌

あたしのおうち 研修生 2019/01/27

むずむず

私が芝居をやるルーツの1つは、両親から受け継いだDNAにあると私は思っています。
母は昔、人形劇団プークで俳優をしていました。父は昔、文章を書く仕事をしていました。表現することを好む両親の間に生まれた私が現在お芝居をしているのは「血が騒いだ」の一言に尽きるのかもしれません。

しかし我が家は、普通ではない家庭でした。幼かった私には難解過ぎる問題や事件が多発していました。
そんな当時のことを、研修生稽古中に、腹が立った話や笑い話として、いくつも語ったり寸劇にしたりしてきました。
現在、それが修了公演の種のひとつとなり、作品として形になりそうです。なんだか、身体の中、皮膚の奥がとてもむず痒いです。今更ながら、両親を愛しく思うという恥ずかしさも感じています。

大人になり、いろんな人の話を聞くうちに、皆何かを抱えながら生きていることに気づき、辛いことを乗り越える力や勇気をもらいました。図々しくも、我が家の問題や事件達が微力でも誰かの力になるようにしたいという思いも持って稽古に挑んでいます。

『あたしのおうち』是非観劇にいらして下さい。宜しくお願いします。

武士祐紀乃

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あたしのおうち

2018年度研修プログラム修了公演『あたしのおうち』
日程:2019年3月6日(水)~10日(日)
会場:大森山王FOREST
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2019年度研修プログラム「俳優になるための年間ワークショップ」
オーディション開催中
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年間ワークショップ参加者体験談
年間ワークショップカリキュラム

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