稽古場日誌
2018年度研修生を担当している越谷です。1年間稽古を重ねてきた研修生たちと、『あたしのおうち』にむけて日々格闘しています。
思えば、私が山の手事情社の研修生になった年は、公演回数がとても多かったので劇団員が創作にのぞむ様子をたくさんみながら過ごしました。
俳優同士がグループにわかれて様々な発表を繰り返すのですが、この《集団創作》がめちゃくちゃ熱い! という劇団に対する第一印象は強烈でした。
演出家が稽古をつけている傍らでもすきあらば同じシーンの者同士、あるいはひとりででも延々と自主稽古をしている集団。こんなにも演劇が、舞台が、好きなひとたちの集まりであること。そんな環境に身を置きたくて劇団員になりました。
出演者と演出と全員が主体となって作品をつくっていくところが山の手事情社の強みだと思っています。だから研修生にも、主体的にシーンを立ち上げていく力を求めたい。「自分はなんてつまらない人間なんだろう」の壁にぶつかります。何度も。
でもこの壁はひとりきりで何とかできるものではなくて、仲間と関係しあうなかで突破できたりするから、だから演劇は面白いんじゃないだろうか、と思います。
今年度の彼らは未だにメニューをこなすだけで満足しているような節があるので、もっともっと仲間たちと関わりあって、「面白い」に貪欲になってもらいたい!
思いきり腹がよじれるほど笑いあいながら、ドカンとぶつかりあいながら、演劇をもっと好きになってもらいたいです。
彼らの俳優としての第一歩をぜひ目撃してください。
お待ちしております。
越谷真美
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2018年度研修プログラム修了公演『あたしのおうち』
日程:2019年3月6日(水)~10日(日)
会場:大森山王FOREST
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2019年度研修プログラム「俳優になるための年間ワークショップ」
オーディション開催中
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