稽古場日誌

あたしのおうち 研修生 2019/01/31

メタモルフォーゼ

自分でない何かになるのが楽しかった。
ただ漠然と些細なところから始まった。

劇団の研修生になって、色んな物事を軽く考えていた。
だからだろうか、私は劇団の輪の外にいる感覚が何処かであった。

認識を改めないといけないと強く思ったのは、『うリアしまたろ王』の時。
《ルパム》(演劇的なダンス)作りに私も参加させてもらったのだが、アイデアを声にして出すというそんな些細なことも私にはできなかった。

そこには恐怖があった。怯えがあった。

まとわりついている殻が固く、がんじがらめになっているのだと……。

何かを形にし、大きな流れになっていくさまに巻き込まれるのが好きだが、全体図が見えないモノは怖くて仕方がない。

故に、未だに自分の殻をまとったままだ。

私は自分が嫌いだ。嫌いだからこそ、他人になりたがる。

けれど、私は怖がりで自分を捨てられずに他人にも成りきれない。

それでも怖がりなりに私は殻を破って変化をしたい。
自分を好きになれる所を見つけていく。

それが私にとっての変化への第一歩である。

変化への第一歩になる今回の公演『あたしのおうち』を観に来てください!

新井菜月

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あたしのおうち

2018年度研修プログラム修了公演『あたしのおうち』
日程:2019年3月6日(水)~10日(日)
会場:大森山王FOREST
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2019年度研修プログラム「俳優になるための年間ワークショップ」
オーディション開催中
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年間ワークショップ参加者体験談
年間ワークショップカリキュラム

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