稽古場日誌

あたしのおうち 研修生 2019/03/01

チームプレイヤー

役を演じるために、いらない自我を捨てるにはどうしたらいいのかわからない。
気持ちとちぐはぐになっている30代最後の身体に気付いて焦る。
何が面白いのかを見失う。
ダメ出しの数と重さに落胆する。

本番まであと少し。苦しい。

そう思っているのは、私だけではなく、この作品に関わっている皆が苦しんでいることに最近気がつきました。

作品中のシーンをもっと面白くするためにはどうしたらいいのか、これまでの稽古なら出演者だけで考えてこれたのですが、視野が狭くなった者同士が話をしてもぶつかるばかり。どうしたら良いものかと、そのシーンには出ていない仲間にも相談している自分がいました。そして、向き合って答えてくれている仲間がいました。

演出アシスタントの名越さんの「もっとこうしたらどう?」「何が面白いのかわからなくなるのもわかるよ。」と声をかけて下さる気遣いや、頭も身体もきつきつになり、固い空気になっている稽古場に入ってきた演出の越谷さんが、ある研修生を見つけて「あ、1匹いた!」と発する遊び心に救われたりしています。

私達はチームプレイヤーだ!

最後まで皆で走ります。このチームで2018年度研修生修了公演『あたしのおうち』をお届けします。お楽しみに!

武士祐紀乃

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あたしのおうち

2018年度研修プログラム修了公演『あたしのおうち』
日程:2019年3月6日(水)~10日(日)
会場:大森山王FOREST
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2019年度研修プログラム「俳優になるための年間ワークショップ」
オーディション開催中
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年間ワークショップ参加者体験談
年間ワークショップカリキュラム

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