稽古場日誌

馬込文士村 空想演劇祭 安田 雅弘 2019/11/05

観劇のハシゴができる演劇祭①

まずお知らせです。
11月20日(水)の19:00から、大田区にある「大田文化の森」で、無料のイベントがあります。そちらにぜひお運びいただきたい。
何の催しかというと、来年度開催予定の【馬込[まごめ]文士村[ぶんしむら]演劇祭】というフェスティバルのプレイベントです。

イベントの詳細は こちら をご覧ください。

【馬込文士村演劇祭】
まず『馬込文士村』って何だ? つう話ですよね。極力、てみじかに話してみますね。
当劇団の稽古場兼事務所は、東急池上線[いけがみせん]という私鉄線の「池上駅」にあります。
「池上線」は池上本門寺[ほんもんじ]という、日蓮という偉いお坊さまゆかりのお寺の、参拝客のために作られた鉄道で、JRの蒲田駅と五反田駅をつないでいます。

この本門寺の近くに「馬込[まごめ]」という地域があって、都営浅草線の「馬込駅」「西馬込駅」があります。
この「馬込」地域の周辺に大正後期から昭和初期にかけて、多くの小説家や詩人、翻訳家や芸術家が住んでいました。尾崎士郎とか宇野千代とか、当時はとても有名な方々だったのですが、今の方がご存知の作家では、川端康成とか三島由紀夫とかも住んでいました。若い方には川端や三島でも「それ誰?」って言われそうですが……。

ともあれ、馬込周辺に住んでいた、たくさんの文士の、山ほどある作品(小説・詩・戯曲)を、お芝居にして上演してみようじゃないの、というのが【馬込文士村演劇祭】です。

つづく……

安田雅弘

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