稽古場日誌
研修生4人、今まで絶妙な距離感を保ちながら稽古をしてきたのではないかと思う。
だけどいよいよそんなことは言っていられない。もっとぶつかって行かなくてはいけない。自分にも相手にも。
ぶつからないとわからないことが沢山ある。
私は最高にネガティブで生真面目で気にしぃで、なのに人間が好きだから、私のせいで相手の時間を奪ってしまうことに罪悪感しかなかった。
上手く言葉が紡げなくて話し合いの時間を減らすくらいなら、遠慮すべきだと思っていた。
そんな私に、演出助手の河合さんが、なぜ迷惑をかけることをそんなに気にしてるのかわからない、自分のダメな所をもっと見せればいいのにと言ってくれた。
衝撃だった。
特別出演の劇団員、栗田さんも自主練習の時、丁寧に身体の動きを見てくれて、まっすぐ言葉を飛ばしてくれる。
とても貴重な事だと改めて思う。
私もっと気づいたこと、感じたことを、怯えずに言葉にしてみんなに伝えて行きたい。演出のみはるさんが稽古中に何度もおっしゃっていた「勇気を出すこと」を日常の繊細な部分から取り入れていこう。「勇気を出す」の中に「捨てる勇気」のきっかけがあるはずだ。
わかってるごっこをやめて、稽古場で飛び交う言葉、空気をもっともっと丁寧に感じていこう。
その都度変わっていこう。
ラストスパート、私はもう此処にいない。
櫻井いろり
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2019年度研修プログラム修了公演『オドラデク』
日程:2020年4月8日(水)~12日(日)
会場:大森山王FOREST
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