稽古場日誌
もう20年以上も前になるが、私が研修生だった時、劇団員が稽古合宿をしていて最終日に発表をするからというので、研修生達も見学に行くことになった。
発表とはなんだろ? と全く何もわからず合宿所に向かう。都内から離れた、自然豊かな青少年の家のような場所だった。
到着すると早速劇団員の一人が案内役になって、主宰の安田と私達を外の広大な公園に案内していく。
するとそこには、森の中のゴミ箱の中で取り憑かれたように怒って演説している人、裸で股に葉っぱをつけて丘を駆け回っている人、川の水に浸かってカエルのような動きをしている人、詩が朗読されるなか坂道をくるくる転がっている人などが……。
当時の私には意味が分からなすぎて、でもなぜか面白くて本当に衝撃的だった。
意味が分からないバカバカしいことでも、何がなんでも観客を楽しませる作品にする! と目の下にクマを作り、命がけで向きあっている劇団員達をとても格好良い! と思った。そして私もやりたいと思った。
そんな作品作りへの情熱は今も変わっていない。
考える前にやってみる!
熱いエネルギーに溢れた研修生にきてもらいたい。
山口笑美
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