稽古場日誌
馬込文士村演劇祭/馬込文士村 空想演劇祭 川村 岳 2025/11/28


今回、馬込文士村演劇祭2025にて『さるかに』の演出を担当する川村です。
『さるかに』(さるかに合戦)っていうと子供の頃に絵本で見た、誰もが知ってる有名なアレだよなと思い出しつつ図書館で再読してみました。
すると知らなかったことがチラホラと。民話だったんだ、とか。題名が色々あるんだ、とか。登場するキャラクターのバリエーションがいくつかあるんだ、とか。蟹の性別が男だったり女だったりするんだ……等々。
調べてみて、ふと疑問が湧いてきました。
猿は総じて性格に問題ありと描かれるけど、そんな猿と一緒にいるということは、猿と蟹は仲良しだったんじゃないか?
とすると、この話は当人以外による偏ったストーリーなんじゃなかろうか。猿にも言い分があるんじゃないかと思うようになりました。
蟹を傷つけた猿を法で裁くのではなく、直接関係のない栗・臼・蜂などが猿の言い分を聞かずに「力で懲らしめる」のは現代のSNS社会に通じるところがあるように感じます。
猿の無念を晴らす『さるかに』にならないかな、と妄想を膨らませています。
と、難しそうな事を言っていますが、親子が見て楽しんでいただけるよう絶賛稽古中です!
川村 岳
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『さるかに』
あらすじ:カニは自分が育てた柿の木から実を取ってもらおうと、サルにお願いしました。ところがサルは美味しい柿をひとりじめして、カニにケガをさせて行ってしまいました。子ガニは怒って、栗や蜂たちと復讐をくわだてます。
構成・演出:川村 岳
出演:越谷真美 谷 洋介 高島領也 有村友花 鍵山大和

イラスト:光嶋フーパイ
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OTA アート・プロジェクト
馬込文士村演劇祭2025~ものがたりの世界にふれよう~
演劇公演『泣いた赤おに』『りゅうの目のなみだ』『さるかに』
日時=2025年12月20日(土)・21日(日)
会場=大田文化の森 ホール
詳細は こちら をご覧ください。