稽古場日誌
ダイバー
わたしたち研修生のボスである大久保美智子さんはピュアで厳しい。人間のこころと、芸術のために涙している鬼を同居させている。この人の口から溢れる言葉はこころにささる。 山の手事情社という劇団は、人間ってこんなことができてし...
これからはじまる舞台は君たちの人生において、とても大事な一瞬となることだろう。もがき苦しんだ1年間。《山の手メソッド》を体感して、自分自身の何たるかを身にしみて感じたことだろう。希望、絶望、熱気、期待、傷心、快感、情熱...
小津安二郎の「生まれてはみたけれど」という、子供の目線で自分たちには偉そうなことを説教するが会社の上司の前では太鼓持ちのようなおべっかを使う父親を描いた苦々しい真実の映画。髪の毛フサフサしていた頃私はこれに反発した。...
約1年間を通じてきた《山の手メソッド》とは何か、よくわからない。僕の素朴な印象をいえば、もともとの巧拙はともかくただひたすら全力で直球を投げる。ぶんぶん投げて肩を強くしていく。変化球で誤魔化そうとしても、厳しい目がそれ...
本番まで1週間を切りました。 あのシーンもこのシーンもまだまだ稽古したい!!朝起きて、稽古場に向かい、あっという間に1日が終わる。そして、帰って寝て、また次の朝を迎える。ご飯を食べたり、歯磨きをしたり、お風呂に入ったり...
『ダイバー』の会場 シアターノルン へは、京急 梅屋敷駅を出て、ぷらもーる梅屋敷商店街を歩いて行きます。『ダイバー』の宣伝も兼ねて研修生数人とこの街を歩いてみたら、人情味あふれるあったかぁ〜い下町でした。観劇前後、この街...
稽古の夢を見るのです。ベタ稽古一ヶ月の間ほぼほぼ毎日。普段夢なんて全く見ない僕が。寝た気がしませんね。まぁでも一応寝てるには寝てるので体の方はめちゃめちゃ元気ですけどね。 最近、虫の動画を見てました。僕は、おばけとかは...
ここ最近私にとっての唯一無二のモノを探しています。掛け替えのないもの。 「ダイバー」のテーマの1つに依存や歪んだ愛情というモノがあると思うんです。人はいつでも、誰でも何かに縋って生きている。私が欲している物、絶対的に必...
私は稽古場日誌を書くためにファミレスに向かい、パソコンの画面を開いたわけだが、完全に間違いであったことに気付いた。 周りの人間がうるさいのと面白いのとで、全然集中できねぇ! 右を向くと、中年女性の2人組が恋愛話に花を咲か...
先日、初めて通し稽古をしてみました。バラバラだった要素が、どう繋がるのか全く予想出来なかったけど、ぎゅっと構成されて、まだ完成ではないけれど、とても感動してしまった。 その通しの私のシーンの映像を見て、思ったこと。自分...