稽古場日誌

タイタス・アンドロニカス/女殺油地獄 髙橋 真理 2015/10/26

金だ金だぁー!

本番まで一ヶ月を切った。 稽古もいよいよ佳境に入る。 御会式が終わり、心なしか静かに感じる大田区池上。 「女殺油地獄」 いつの時代も揉め事の原因は「金か色恋沙汰」だよなぁー。 と、この作品を読むと常々感じる。 与兵衛が油屋...

タイタス・アンドロニカス/女殺油地獄 倉品 淳子 2015/10/25

ああ、世にも特殊な生き物、母よ!

人間の中には、男と女の他に、母という生き物がいます。それは、大地や海に形容され、無償の愛で子供を包む、最上級の女神のような存在。 が、近年、育児ノイローゼや虐待などが社会問題となり、そんな神格化も時代遅れか? という風...

タイタス・アンドロニカス/女殺油地獄 髙坂 祥平 2015/10/24

思わず笑っちゃう江戸時代

二本立て公演の本番まで一ヶ月を切りました。「タイタス・アンドロニカス」は、再演。ある程度、形はできている。大変なのは、新作の「女殺油地獄」新しい何かを掴んだと思っては、捨てる。暗闇の中を、手探りで進んでいるような日々...

タイタス・アンドロニカス/女殺油地獄 武藤 知佳 2015/10/24

わたしの中のあなた

先日、大学時代の友人と話す機会があった。彼女はモデル並みにスタイルがよく容姿端麗、性格も良く、優しくて気配りができるステキ女子。 そんな彼女が言うのだ。「私、自分のこと嫌いだし」“えっ!?”「私、冷たい人間だから」“なん...

タイタス・アンドロニカス/女殺油地獄 越谷 真美 2015/10/23

10年ぶりだよ吉祥寺!

会場の吉祥寺シアターは山の手事情社で初舞台をふんだ劇場。10年ぶり、懐かしいです。当時の若手メンバーで上演した「牡丹燈籠」で寺女という、道を聞かれるだけの素朴な役をいただきました。台詞は一言、10秒もないようなシーンなの...

タイタス・アンドロニカス/女殺油地獄 鹿沼 玲奈 2015/10/22

貴様の美学

私が今回演じるのは、「同行衆」。お葬式なんかに寄り合う、同じ宗派の近所の人たちです。もちろん動きはクネクネピタッと、山の手名物《四畳半》。私にとっては生まれて初めての四畳半。「わ〜、どうやってあの動きをするのかしら〜...

タイタス・アンドロニカス/女殺油地獄 浦 弘毅 2015/10/22

はじめまして哀愁

朝の冷え込みが体にこたえる今日この頃ですが、11月の二本立て公演に向けての稽古場はまだ真夏の気温です。 40歳を超え物覚えや瞬発力が悪くなっている自分に腹をたてる毎日です。「タイタス・アンドロニカス」の稽古では全く違う役の...

タイタス・アンドロニカス/女殺油地獄 安部 みはる 2015/10/21

モヤっとした話

先日、両親といなかにお墓参りに行った時のこと。伯父伯母を亡くしたが、まだ地元に住んでいる従妹宅を訪ねたところ、「もう二度と来ないでくれ」と完全に決別されてしまった。親戚たちとのもろもろの確執は確かにあったが、正直驚い...

タイタス・アンドロニカス/女殺油地獄 名越 未央 2015/10/20

地獄へ、深く潜っていく

「女殺油地獄」おんなころし、あぶらのじごく。おどろおどろしくて血なまぐさく、どこかエロティックに響くタイトルだ。連日の稽古で模索し続けるのは、いったいどんな痛いエグい地獄を見せられるだろうか? ということ。 地獄とは、...

研修生 研修生 2015/10/19

中二病について

こんにちは、おっさんの小貫です。研修生二年目です。 私は研修生の間で流行っている、中二病という言葉を知りませんでした。 テレビを見ていると中二病を作った伊集院光が太宰治の「斜陽」について解説する番組を高橋源一郎と又吉直...