稽古場日誌

タイタス・アンドロニカス/女殺油地獄 名越 未央 2015/10/20

地獄へ、深く潜っていく

「女殺油地獄」おんなころし、あぶらのじごく。おどろおどろしくて血なまぐさく、どこかエロティックに響くタイトルだ。連日の稽古で模索し続けるのは、いったいどんな痛いエグい地獄を見せられるだろうか? ということ。 地獄とは、...

研修生 研修生 2015/10/19

中二病について

こんにちは、おっさんの小貫です。研修生二年目です。 私は研修生の間で流行っている、中二病という言葉を知りませんでした。 テレビを見ていると中二病を作った伊集院光が太宰治の「斜陽」について解説する番組を高橋源一郎と又吉直...

タイタス・アンドロニカス/女殺油地獄 水寄 真弓 2015/10/19

正座は続く

タイタス・アンドロニカス 私の夫。 これは、私の台詞です。タイタスの妻を演じます。 妻は劇中、誰とも会話をしません。夫と目を合わせることすらしません。何故なら次元が違うところに存在しているからです。初めから終わりまで、ほ...

タイタス・アンドロニカス/女殺油地獄 2015/10/18

稽古場日誌、まだまだ続きます。

『タイタス・アンドロニカス』『女殺油地獄』、両作品が「悲劇」であることにちなんで、「私と悲劇」をテーマにした稽古場日誌をお届けしてきました。明日からは、公演に向けて各作品のこと、稽古場の様子をお届けします。どうぞお楽...

タイタス・アンドロニカス/女殺油地獄 安田 雅弘 2015/10/17

葬式と演劇と悲劇

劇団稽古場のある、大田区池上は、毎年10月12日に、「御会式[おえしき]」という行事で熱を帯びる。鎌倉時代の仏僧である日蓮上人が入滅した、命日13日の逮夜、すなわち前夜の供養だ。本門寺の境内と参道はもとより、地元の商店街も...

タイタス・アンドロニカス/女殺油地獄 岩淵 吉能 2015/10/15

悲劇は突如

稽古が終わった。仲間といい酒を呑んだ。ほろ酔いで終電に乗った。目が覚めた。見覚えのない駅に着いた。  悲劇は突如やってくる。 歩いた。2時間弱歩いた。アパートまであと30分。鍵がない。アパートの鍵がない。  悲劇は突如やっ...

タイタス・アンドロニカス/女殺油地獄 中川 佐織 2015/10/15

悲劇の無い悲劇

詩人の谷川俊太郎さんのエッセイ本に、“若い時、僕は不幸コンプレックスだった”と書いてあった。初めて読んだ時、凄く共感した覚えがある。言葉は悪いが、「不幸」では無い自分は、「不幸」な境遇にある人と比べると、人間として足り...

タイタス・アンドロニカス/女殺油地獄 辻川 ちかよ 2015/10/14

悲劇に突っ込む女

つい先程、久しぶりに会った親しい友人に、こう言われた。「なんであなたは、自分から悲劇に突っ込んでいくの!」芝居の話ではない。私生活の話だ。 前厄、本厄、後厄のせいにしたら、「厄は関係ないよ! もはや気質だよ」と。 どう...

タイタス・アンドロニカス/女殺油地獄 福冨 はつみ 2015/10/13

あってよかった

昔々、「腹を立てずに」「怒らずに」「穏やかに」と過ごしてきた。別に誰に言われたわけでもなく、自分で選んでそんな態度をとっているのに「なんで私ばかり我慢するの?!」って思っていた。 「辛そうに見えるかもしれないけど、私、...

タイタス・アンドロニカス/女殺油地獄 髙坂 祥平 2015/10/13

実は血がチョコです

小学生の時の話。かなり前だけど、鮮明に覚えている。11月に僕たちは「女殺油地獄」を上演する。当時の幼い僕は、油地獄じゃないけど、「チョコ地獄」を味わった。 小学生の時、女の子にとてもモテた。 スポーツができて、勉強もそこ...