稽古場日誌
methods&過妄女 安田 雅弘 2019/06/17
間もなく公演の始まる『methods』。山の手事情社の稽古方法《山の手メソッド》を紹介します。と言うと、本番でなく稽古を見せて「金」を取るのか? というお客さまもいらっしゃいます。確かに「稽古方法の紹介」という言い方は、誤解...
演劇は、いつの間にか自分の職業になっている。でも高校で出会うまで、ボクの「演劇」のとらえ方は、普通の日本人と大差なかった。「よく知らない」「別になくても困らない」「どうせつまらないんでしょ、ほらやっぱり」そんな感じ。 ...
戦中を描いたドラマや映画などで、最前線で飢餓状態にある兵士たちが食べ物のことしか頭に浮かばないという場面がある。比較するのは失礼かもしれないが、いや明らかに失礼だが、一日中、文字通り朝から晩まで稽古場に閉じこもってい...
テンペスト(2018年) 安田 雅弘 2018/05/20
フェスティバルディレクター、エミル・ボロギナ氏と ルーマニアのクライオーヴァに初めて出向いたのは六年前のこと。そこでヨーロッパ有数のシェイクスピア演劇祭が一年おきに開かれている、ということは九年前から知っていた。演劇...
テンペスト(2018年) 安田 雅弘 2018/04/11
稽古は14:00に始まる。俳優はそれまで各自身体をほぐし、発声練習をして喉の調子を整え、稽古場の掃除をする。少し早めに来て、自分たちの出演シーンを練習しているグループもある。 14:00になると「朝輪[あさわ]」と呼ばれるミ...
「これじゃ勝負にならない!」というショックがきっかけだった。 30代になって間もなく、フランスのアヴィニョンとイギリスのエディンバラというヨーロッパの二大演劇祭に出かける機会があった。行かれた方はごぞんじだろうが、生...
去る4月末から7月頭にかけて大田区民プラザで、講座とワークショップを実施しました。その様子をお伝えしましょう。 さまざまな内容の、5つの講座と1つのワークショップが五月雨式に開催されました。講座の一番手は「エンゲキのアレコ...
かつて目黒の大鳥神社の近くに暮らしていたのだから、一度や二度は建物の前を通ったことがあるはずなのだが、いやはやこんなオシャレなホテルがあったとは…。そしてここが『班女』の会場とは…。噂では数年前にオーナーが変わって大改...
オイディプス@Tokyo 安田 雅弘 2017/02/09
劇団のメンバーは「旧人」と「若手」に大別される。「旧人」なんて、化石人類ネアンデルタール人のようだが、言うまでもなく「古参の人」「以前から所属している人」という意味である。これは劇団を立ち上げた頃の、大学の演劇研究会...
学校の教科にもなっていないので、どうしても「演劇」と聞くと、「自分とは関係ないっ」ていう人が多い。でも「そんなことはないっ」てお伝えしたいのが、演劇ワークショップの基本的なあり方です。 まず、演劇の稽古に触れることで、...