稽古場日誌
お恥ずかしい話ですが、私が演劇を始めたのは「共感」して欲しかった、ただそれだけだったのかも知れません。色々なところでネタにしているのでもういいかと思うのですが、我が家はDVの家庭でした。辛くて、幼心に。TVの「欽ドコ(欽...
大学時代、演劇を専攻していた仲間とユニットを組んだ。それが演劇に踏み込んだ瞬間だった。大阪で「ともにょ企画」という団体を組み、それなりに活動を行っていた。 ある時、仲間の一人がワークショップに参加し、そこから戻ってきて...
今年度の研修生修了公演のタイトル『あたしのおうち』。なんかメルヘンじゃない!!なんて思いながら、ふと私の頭の中をよぎったのは母だった。 うちの母は、ほぼ専業主婦で、子どもの頃家に帰ればいつも出迎えてくれた。子どもたちが...
小学生のときに夢中で読んだ『ガラスの仮面』という漫画によって私の演劇への興味は大きく放たれたといっていい。極寒の中での演技を会得するために冷凍庫に入ったまま芝居の練習をしたり、乞食の役をやるために浮浪者の生活をしたり...
幼い頃から人の前で芸を披露するのが好きだった。僕が幼稚園児だった頃は、当時好きだったお笑い芸人の真似をして、先生に「吐くからやめて」と言われるほどに笑わせた。小学生の頃はクラスメイトとコンビを結成しネタを披露していた...
子どもの頃、短い時間をロンドンで過ごした。当時わたし達家族が住んでいた同じ敷地内に、もうひとつ別の日本人の家族が住んでいた。その家族にも同じ年頃の女の子がいて、彼女とよくリカちゃん人形で遊んだ。 親同士も交流があり、日...
保育園の年少の頃、発表会で『ピーターパン』をやりました。その頃から性格がひねていたため、周りの皆が主役のピーターパンをやりたがる中、僕だけがフック船長をやりたいと心の中で思っていました。でも引っ込み思案な性格だったた...
「私は将来凄い人になるんだ」衝動的にそう思ったのは、まだ演劇とも出会ってない高校を卒業する少し前の話。学校の文集だったか何だったかの「将来Bigになりそうな人ランキング」で1位に輝いたのがきっかけだったと思う。思えばこれ...
演劇は、いつの間にか自分の職業になっている。でも高校で出会うまで、ボクの「演劇」のとらえ方は、普通の日本人と大差なかった。「よく知らない」「別になくても困らない」「どうせつまらないんでしょ、ほらやっぱり」そんな感じ。 ...
あたしのおうちは、朝コーヒーを頼むとゆでたまごとサラダがサービスでついてくる地域にあり、お正月にはそのおうちに帰省するのだが、おうちの朝は必ず母親とコーヒーを飲みに出かけるのだ。ゆったりとした席の配置と暖房のよく効い...