稽古場日誌
ニュージェネレーション(体験談)研修生 宮﨑 圭祐 2020/07/06
山の手事情社の研修プログラムへは芝居のスキルアップを求めて参加した。結果として人生の様々なシーンでの戦い方を学べたと思う。稽古では身体訓練や発声などの基本的な事から《ルパム》(演劇的なダンス)、歌、身近な人の《ものま...
私が演劇を始めて気づいたことは、猪突猛進の速度が異常なくらい早いことかもしれない。そして何より玉砕のスピードも秒殺だ。芝居の内容によるが、稽古が始まると体重は10キロくらいは平気で落ちる。(ほとんど食べなくなる)公演中...
研修生4人、今まで絶妙な距離感を保ちながら稽古をしてきたのではないかと思う。だけどいよいよそんなことは言っていられない。もっとぶつかって行かなくてはいけない。自分にも相手にも。ぶつからないとわからないことが沢山ある。私...
役者は壊し屋。そんな事を考えた体験が最近あった。劇団員の前で通し稽古をやった後、僕は通しの出来に納得できず、役者をやるのは無理なのか! とずっとイライラしていた。そんな時に主宰の安田さんにネタを少し見て頂く機会があっ...
「私は自分のことが嫌いだ。」という書き出しの文章をよく見る。その書き出しには共感しかねる。むしろ結構自分のことは好きだ。私は欲望に対して素直だし、好奇心のまま生きている。自分の意見を述べることも得意だし、好きな人には...
研修生の加藤彩です。中学生の時に演劇を始めてから、今年で10周年を迎えることとなりました。もうすこし感慨深い気持ちになるかと思ったのですがそうでもなく、「そんなに何かしてたかな?」という疑問がふわふわと頭のなかを浮遊し...
『オドラデク』創作メンバーはみんな個性的です。毎日の稽古の中で気づいたことを紹介させてください。 ・丸顔ショートの十紀子はご飯を食べるのが超早い。消化に悪そうで、もっとよく噛んで食べてほしい。稽古中はいつも飄々としてい...
オドラデクは、カフカの短編小説『父の気がかり』に出てくる虫とも動物ともつかない奇妙な生き物。カフカと言えば、私にとっては、『変身』とか、『城』とか、『断食芸人』とか、私たちの無意識に棲んでいる世界を文学にした人という...
劇団の稽古場の扉を叩いてから、いつのまにかそんな月日が経った。四半世紀生きた。そんな節目の年の終わりに、父が他界した。俳優活動を応援し、散々甘やかしてくれていた父が死んだ。未だに涙は流れていない。実感がわかない。ドラ...
山の手事情社は、俳優なのに(!)何年かおきに「演出」担当が巡ってくる。私にも、2013年の研修プログラム修了公演『つぶやきとざんげ』を演出した倉品淳子の演出助手からはや6年の今年度、ついに巡ってきてしまった。 ここだけの話...