稽古場日誌
こんにちは。入団して2年目、今回が踏ん張りどころな栗田です。今回演ずる役は、今までにない大役。しかもやったことのない役回り。家老の息子で、いわゆる武士。女遊びもし、口より先に手が出るような人間。主人公・狩野元信を陥れよ...
自分は今回の『傾城反魂香』に出演しないが、日々の稽古を見学している。シーンごとに稽古が進められ、毎日の変化を見て俳優達の創意工夫を感じる。そんな中、稽古で登場人物の人間性が垣間見えるようなシーンを見ると興奮する。それ...
本格的に『傾城反魂香』の稽古が始まる頃、私は一人暮らしをやめ、実家に戻りました。 元々、家族仲が余りにも良すぎるので親離れと言うか、家族離れを念頭に置いて始めた一人暮らしでしたが、金銭的な面や健康面で実家に帰ろうと決意...
物語の舞台をどこの場所に設定するか? というのは、演出家にとってけっこう重要な問題なのである。今回の芝居は、シェイクスピアが書いた喜劇「夏の夜の夢」がベースになっている。もともとの原作では、アテネにある城の御前と森が...
私は山の手事情社の研修生になる時、あまり大きな声では言えないのですが、この劇団のことをほとんど知らない状態でした。仕事やプライベート、いろんなことにモヤモヤしていた時期で、(これから人生どうしよう?)(演劇したい)(...
私は以前、地方巡業を行う劇団に所属していた経験があり、「土地の力」というものはあると思っています。人間は土からは離れられなく、土からは命の源となる気運が発せられています。気運というとスピリチュアルなやばい匂いがします...
下丸子×演劇ぷろじぇくと2017の第三弾として上演される『傾城反魂香』。なぜ今この作品なのだろう? 実は頭を悩ませていた。 近松門左衛門の作品は義理や人情をテーマとして書かれている作品が多い。『傾城反魂香』においても随所でそ...
先日、実家がリフォームされたのを見てきました。谷 洋介です。 実家といいましても、僕が生まれ育った家ではなく、父親の実家で、僕にとってはおばあちゃん家にあたる家です。18年前から両親はそこで暮らしています。見事なリフォー...
『傾城反魂香』は江戸時代にかかれた作品なので、現代の私たちの感覚からすると「?」なところが結構あります。なかでも物語の中盤、主人公の元信とみやが4年ぶりに再会したときの元信の行動はなかなか理解しがたいものがあるのではな...
『傾城反魂香』の登場人物の多くは、実在した人物をモデルにしています。 狩野派の基礎を築いた狩野元信(かのうもとのぶ)、土佐派を再興した土佐光起(とさみつおき)、戦国三大美少年と謳われた名古屋山三郎(なごやさんさぶろう)...