稽古場日誌

福冨 はつみ

夏の夜の夢 福冨 はつみ 2024/07/02

挑戦を続ける劇団

山の手事情社は創立40周年を迎え、41年目を走り始めました。挑戦の積み重ねが劇団力のアップにつながっているように思います。 挑戦①私が関わった周年公演は、2004年の20周年記念公演『Yamanote7481』が初めてです。この公演は事前に...

僕らはみんな逃げている 福冨 はつみ 2024/02/18

気づきははじまり

私はいま島根県に住んでいます。家族の都合で引っ越して、もうすぐ9年です。島根に越してからも、このとおり山の手事情社での活動を続けています。 劇団に入ったのは、地元にいたときに関わったイベントがきっかけでした。20代でそう...

デカメロン・デッラ・コロナ 福冨 はつみ 2023/03/18

わたしが好きな池上の風景/福冨はつみのおすすめ

呑川沿い。私が池上で好きなところです。 海に歩いて行けるところで生まれ育ちました。上京してから住んだ場所、以前の稽古場近くには多摩川がありました。そして池上に来てからは近くに呑川があります。 水辺を歩くと、空が開けてい...

ほんのりレモン風味 福冨 はつみ 2022/02/15

日誌の先に見えたもの

『ほんのりレモン風味』の応援日誌、テーマが「青春」ということで考えてみる。青春? 青春っていつ? 青春ってなに?考え始めて数週間が経過、まったく思い浮かばない。いくら考えても『ほんのりレモン風味』に繋がらない。 まずい...

methods&過妄女 福冨 はつみ 2019/06/04

俳優は何もの? 答えは『methods』で。

こんにちは。制作の福冨はつみです。「福冨さんは俳優じゃないの?」よく聞かれます。「はい、そんな大変な職業、私には無理です」いつもそう答えます。本心です。最初は演劇のことを何も分からず、でも現場に関わりたくてスタッフ志...

テンペスト(2018年) 福冨 はつみ 2018/07/06

私の役目とは

5年ぶりの海外公演。自身としても5年ぶりの海外。帰国してから時差ボケ回復に時間がかかった。久しぶりだからか、年のせいか……。 さて、今回はルクセンブルクとルーマニアの2か国2都市での公演でした。どちらも初めて訪れる街です...

テンペスト(2018年) 福冨 はつみ 2018/03/19

老いる楽しみ

劇団山の手事情社に入団して、間もなく16年。今年40歳を迎える節目の年。最近、年のせいにしてついついネガティブな発言や思考に陥りがちで自分がイヤになる。 私が劇団の面接を受けたとき、安田は40歳。先輩も20代後半~30代だった。...

傾城反魂香 福冨 はつみ 2017/10/12

あとはお客様を待つばかり

これまで色んなメンバーが書いてきているように『傾城反魂香』は再演です。再演は配役変更による期待、演出の深みという面白さもありますが、劇場が変わる楽しみもあると思います。 1999年の初演は西荻WENZスタジオ。2003年は SAI STU...

タイタス・アンドロニカス/女殺油地獄 福冨 はつみ 2015/11/07

「タイタス・アンドロニカス」を振り返って

山の手事情社の「タイタス・アンドロニカス」は16年目、私が「タイタス・アンドロニカス」と出会ってからは10年。2005年、スイス・ドイツ、そして日本では今回上演する劇場 吉祥寺シアターでの公演が最初。その後の再演の稽古、本番を...

タイタス・アンドロニカス/女殺油地獄 福冨 はつみ 2015/10/13

あってよかった

昔々、「腹を立てずに」「怒らずに」「穏やかに」と過ごしてきた。別に誰に言われたわけでもなく、自分で選んでそんな態度をとっているのに「なんで私ばかり我慢するの?!」って思っていた。 「辛そうに見えるかもしれないけど、私、...