稽古場日誌

安部 みはる

ほんのりレモン風味 安部 みはる 2022/01/24

私にとってレモンは青春と回復

私の住んでいるアパートは袋小路の奥にあり、ご老人がたくさん住む長屋のようになっている。階下に住んでいるマドンナさん(仮名)は足が不自由で、お相撲と午後のロードショーと歌番組が大好き。台風で飛ばされた私の自転車カバーを...

外部活動 安部 みはる 2021/10/23

えずこシアター『宇宙船艦エズコ』 リポート

8/28(土)・29(日)、宮城県大河原町にあるえずこホールにて、『宇宙船艦エズコ』が上演されました。公演直前の緊急事態宣言発令により、対面での上演ができるのか危ぶまれましたが関係者全員の努力によりお客様になまのお芝居をお届け...

池上show劇場【PREMIUM】 安部 みはる 2021/10/09

#織田作之助好きと出会いたい

『天衣無縫』はざっくりと説明すると、主人公の「政子」が見合いをして結婚する、ただそれだけを描いている。 これと言った重大事件は起こらない。調べても解説や感想文もほとんど出てこない。昭和初期の大阪の庶民の生活を覗き見てい...

その他 安部 みはる 2020/11/24

何故ワタシは演劇をやるのか、ですって?

=========新型コロナウイルスの出現によって、世の中から演劇をやる意義が問われております。そんな中、今年も研修生が集まってくれました。その中には、それぞれに様々な理由や決断があったことでしょう。そこで、今回の劇...

その他研修生 安部 みはる 2020/07/22

私はこうして山の手事情社に来たのです

人生何が起こるかわからない。なぜ私が山の手事情社にいるのかというと、こんな経緯だ。 服飾の大学を卒業したばかりのころ、なんだか全くファッション業界に興味を持てず文具屋さんでアルバイトをしながら、声優を志していた。声優の...

オドラデク 安部 みはる 2020/03/26

カフカさんとわたし

山の手事情社は、俳優なのに(!)何年かおきに「演出」担当が巡ってくる。私にも、2013年の研修プログラム修了公演『つぶやきとざんげ』を演出した倉品淳子の演出助手からはや6年の今年度、ついに巡ってきてしまった。 ここだけの話...

桜姫東文章 安部 みはる 2020/02/03

《ルパム》を作っています。

《ルパム》とは山の手事情社オリジナルのダンスで、ジャズダンスとかフォークダンスのようないわゆる「踊り」とは全く違います。今回は元気のいい若手男子、栗田・高島、演出部の河合、ちっちゃくてピチピチの可奈子、破壊王の斉木さ...

methods&過妄女 安部 みはる 2019/05/23

「潜在意識で恋、してる?」※ブルゾンちえみ風に読んでください。

チェーホフ作『かもめ』、登場人物はほとんど片思いの恋をしている。なので、今回の日誌のテーマは「恋」。 まったくモテないわたしにもどうしてもカレシがほしい時期があった。当時は、カレシがいないのは見た目の可愛さとか、性格の...

あたしのおうち 安部 みはる 2019/02/14

こんな稽古をしているのは(たぶん)山の手事情社だけです

《山の手メソッド》で最高に難易度の高い稽古といえば、やはり《ものまね》だろうと思う。有名人の真似ではなく、自分の身近な人物を真似し、3分~5分の作品を作って発表する。研修生になって1、2ヵ月経つと発表日が設定され、簡単に...

うリアしまたろ王 安部 みはる 2018/10/05

台風の日

今回稽古場日誌は「稽古場ではこんな事が行われている! 」をテーマにレポート形式でお送りします。創作作業が行われている現場の様子をお楽しみ下さい! ****** 9月30日、台風24号「チャーミー」が大接近中。台風の中でも、稽...