稽古場日誌
現在、研修プログラム修了公演『ぺとりこおる』に向けて絶賛稽古中です。公演のテーマは「熱中したこと」「忘れていたこと」です。どんな作品になるのか、ご期待下さい。 ********** そういえば思い出したことがある。雨に濡れるのが...
物語の舞台をどこの場所に設定するか? というのは、演出家にとってけっこう重要な問題なのである。今回の芝居は、シェイクスピアが書いた喜劇「夏の夜の夢」がベースになっている。もともとの原作では、アテネにある城の御前と森が...
公演の成功と無事を祈って、劇団の稽古場近くの池上本門寺へお参りに行ってきました。たくさんのお客様のご来場をお待ちしております!! さて、『傾城反魂香』は、けいせいはんごんこう と読みますが、江戸時代の劇作家・近松門左衛...
遠い遠い昔の話。人類がまだ猿だったころのこと。男は山を越え、谷を越え、海を渡って、遠くへ遠くへ狩りにでかけました。女は男が帰ってくるのをひたすらに待ちました。男は獲物を手にして、帰ってきましたが、帰ってこない男もおり...
Anniversary 斉木 和洋 2017/03/23
演劇の効能のひとつは、世間的に間違っているとされていることを最大限に肯定することだと思う。変態、犯罪者、オタク、メンヘラ、キチガイ、などなど種種雑多な常軌を逸した人たちやものごと。 例えば、2000年以上前にギリシャで書か...
オイディプス@Tokyo 斉木 和洋 2016/12/12
作中「父を殺し、母と交わり子をなす」とオイディプスが授けられる神託は、ただの神話なのだろうか。現代の私たちも実は依然として強固な神託に縛られているのではないか。劇団員が自分にとっての神託を語ります。*******************...
今回、演出である倉品をサポートすべく、宮城県にあるえずこシアターへ向かう。宮城入りしたのが、8月15日の深夜。翌日は舞台仕込みである。初日は27日。その間、セットを仕込んだ状態で劇場で稽古が出来る。東京では考えられない贅沢...
こんにちは。山の手事情社俳優部の斉木です。 研修プログラム修了公演「燦燦と淡淡と」の演出を担当します。 山の手事情社の研修生は、1年かけてさまざまな課題に挑んできました。 自分たちの身の回りにいる特徴的な人物を、ひとりで...
タイタス・アンドロニカス/女殺油地獄 斉木 和洋 2015/11/10
「女殺油地獄」は、油屋の放蕩息子が借金に困って、同じ油屋を営んでいる近所の奥さんを、金の無心をしたあげくに刃物で殺してしまうというお話なのだが、ニュースを見ていると、似たような事件が繰り返し報道されている。 当たり前だ...
タイタス・アンドロニカス/女殺油地獄 斉木 和洋 2015/10/10
伝統が失われることが悲劇なのか? それとも、旧弊に縛られ新しいことに挑戦できないことが悲劇なのか? 私にはわからない。 大学時代の話をする。私はとある演劇サークルに所属していた。お互いをあだ名で呼び合うとてもあたたかな...