稽古場日誌
ニュージェネレーション 平戸 優希 2021/12/21
気がつけば山の手事情社に入って半年以上経ち、実は少しだけ身体がシュッとしてきました。運動が楽しくなってきたからなのか、はたまた身体にまとわりついていた分が、頭を使う方に回ったからなのか。 稽古が始まった当初は、走ったり...
ニュージェネレーション 草野 明華 2021/12/19
「私たちは、舞台の上でならどこまでも行ける」 これは『幕が上がる』という小説の台詞です。確か中学生の頃、この小説を読んで高校演劇、そして演劇の世界への憧れを募らせたことを覚えています。そのあと友達に貸して……、あれ、返っ...
ニュージェネレーション 有村 友花 2021/12/16
山の手事情社には《メイクマシン》という稽古がある。 想像のものを受け取り、加工して次の人に渡す。自分が機械になりつつも、熱情を込めて想像を身体で表現していく稽古だ。 正直、私はこの稽古が怖くてたまらない。まず、高確率で...
ニュージェネレーション 鍵山 大和 2021/12/08
僕には理想の自分がいます。苦手な事にも涼しい顔で取り組み、ここぞという場面で集中力を発揮して勇気あるアクションを起こし、チャーミングでファンタスティックな自分。 しかしそんな自分は稽古場のどこをみても見当たりません。い...
池上show劇場【PREMIUM】 谷 洋介 2021/10/26
僕には97歳の祖父がいる。大の酒好きだ。でも昨年、病気をして入院し、医者から酒を止められた。 実家で父と同居しているのだが、退院した後、父の目を盗んではコンビニに缶チューハイを買いに行っていたらしい。そしてその都度、父は...
8/28(土)・29(日)、宮城県大河原町にあるえずこホールにて、『宇宙船艦エズコ』が上演されました。公演直前の緊急事態宣言発令により、対面での上演ができるのか危ぶまれましたが関係者全員の努力によりお客様になまのお芝居をお届け...
池上show劇場【PREMIUM】 松永 明子 2021/10/22
美しい姫と、美しい青年の、美しい恋物語――それが『天守物語』への印象だった。あまりにも美しいと言われすぎて、実はこの作品を敬遠していた。この作品を形づくる感性に素直に寄り添えないでいたのだ。 そこで視点を変え、いじわるに...
池上show劇場【PREMIUM】 川村 岳 2021/10/19
『刺青』に出てくる登場人物は清吉と若い女の二人のみである。物語は主に清吉目線で進んでいく。清吉は腕利きの彫物師であるが、彼の夢はいつか絶世の美女に会って自分の絵をその肌に打ち込むことである。その瞬間のために「生きてい...
池上show劇場【PREMIUM】 山口 笑美 2021/10/15
今まで男性の描いた作品ばかりを演ってきたので、この機会に女性の描いた作品をやりたいと思い、今回瀬戸内晴美の『鬼』を演じることにしました。 瀬戸内晴美、つまり瀬戸内寂聴さんは、テレビ等で見かけるあの朗らかな人柄からは想像...
池上show劇場【PREMIUM】 越谷 真美 2021/10/12
つい先日、母が倒れて入院しました。 結構な重症にも関わらず、コロナ禍のため面会禁止で入院した日以来母と会えていません。倒れる前までの日常がぷっつり途切れてしまったのに、日が経つにつれ母が倒れたことがまるで現実ではなかっ...