稽古場日誌

ダイバー 斉木 和洋 2015/02/13

『ダイバー』に思う。

今年の研修生修了公演は『ダイバー』である。 明確なストーリーはない。たぶん心躍らせる波乱万丈なドラマもない。おそらく謎めいた仕掛けが巧妙に張り巡らされ、ラストには思ってもいないどんでん返し。そんなこじゃれたものはきっと...

ダイバー 大久保 美智子 2015/02/10

「ヴォイツェク」と研修生修了公演「ダイバー」について

「ヴォイツェク」って一体、何でしょう? ドイツのゲオルク・ビュヒナーによって書かれた未完の戯曲です。1800年代の初め頃に書かれたようです。 ビュヒナーが若くして亡くなったため原稿は放置。後に研究者が発見したものの、シーン...

ダイバー研修生 研修生 2015/02/09

真人間 ダメ男/穂坂拓杜

修了公演で扱う戯曲「ヴォイツェク」には不思議な魅力がある。 場面配列も定まっていない”未完成”な状態でありながら、読者を混乱させる深くて強いエネルギーを持っている。19世紀前半に原作者ビューヒナーは二十歳そこそこで(僕とほ...

ダイバー研修生 研修生 2015/01/25

あれこれと自己紹介/小貫泰明

脂ぎってるけど、水臭い男、小貫泰明です。へその緒を切ってはや半世紀が経ちました。ちょっとと言うかダイブおかしいけど研修生です。つい先日、山の手事情社の公演『テンペスト』が終演しました。ご来場いただいたお客様、ありがと...

ダイバー研修生 研修生 2015/01/23

ぶっちらかる私/本登ななみ

初めまして。山の手事情社研修生の本登ななみです。 本登→ほんと と読みます。よく「ほんのぼり」と間違えられます。 エイプリルフールが嫌いです。「ホントにホント?」とかよくおじさま方に言われます。ニッコリと返事をしながら「...

ダイバー研修生 研修生 2015/01/21

私の頭の中の・・・/武藤知佳

2014年度研修生、唯一2年選手の武藤知佳です。昨年に引き続き、山の手事情社研修生の日々です。 去年はやることなすこと新鮮で、いちいち戸惑いながら、目の前の事でいっぱい、いっぱい。2年目は少しは落ちついて取り組めますでしょ...

ダイバー研修生 研修生 2015/01/18

研修生は演劇羊の夢を見るか/松永明子

こんにちは。松永明子です。名は明るい子、と書いて「めいこ」と読みます。子どもの頃はあまり好きではなかったけれど、いまはこの名前が好きです。今年度の研修生として山の手事情社にお世話になっています。どうぞよろしくお見知り...

ダイバー研修生 研修生 2015/01/16

空気/穂坂拓杜

初めまして山の手事情社2014年度研修生の穂坂拓杜です。現在、山の手事情社では「テンペスト」が上演中です。水面下では3月中旬の研修生修了公演にむけて稽古が進んでいます。 ちょうど一年前の冬、山の手事情社の体験WSで、俳優のデ...

テンペスト 岩淵 吉能 2015/01/15

創造と現実

現実は楽しいことばかりではない。むしろ、つらく、苦しいことばかりだ。それを人間は、創造することで解決してきた。文明というものだ。しかし新しい文明は、また新たな苦痛を僕らに与えることになる。そんなことの繰り返し。 現実は...

テンペスト 山本 芳郎 2015/01/14

まもなく本番

そもそも「テンペスト」という芝居はなにやらモチーフのようなものがあるだけで、筋立てはそれほどドラマティックでもない。筋を追ってもなんだかよくわからない話なのだ。その話を今回さらに読み替えて一般的な印象とは違う「テンペ...