稽古場日誌

タイタス・アンドロニカス/女殺油地獄

タイタス・アンドロニカス/女殺油地獄 髙坂 祥平 2015/10/24

思わず笑っちゃう江戸時代

二本立て公演の本番まで一ヶ月を切りました。「タイタス・アンドロニカス」は、再演。ある程度、形はできている。大変なのは、新作の「女殺油地獄」新しい何かを掴んだと思っては、捨てる。暗闇の中を、手探りで進んでいるような日々...

タイタス・アンドロニカス/女殺油地獄 武藤 知佳 2015/10/24

わたしの中のあなた

先日、大学時代の友人と話す機会があった。彼女はモデル並みにスタイルがよく容姿端麗、性格も良く、優しくて気配りができるステキ女子。 そんな彼女が言うのだ。「私、自分のこと嫌いだし」“えっ!?”「私、冷たい人間だから」“なん...

タイタス・アンドロニカス/女殺油地獄 越谷 真美 2015/10/23

10年ぶりだよ吉祥寺!

会場の吉祥寺シアターは山の手事情社で初舞台をふんだ劇場。10年ぶり、懐かしいです。当時の若手メンバーで上演した「牡丹燈籠」で寺女という、道を聞かれるだけの素朴な役をいただきました。台詞は一言、10秒もないようなシーンなの...

タイタス・アンドロニカス/女殺油地獄 鹿沼 玲奈 2015/10/22

貴様の美学

私が今回演じるのは、「同行衆」。お葬式なんかに寄り合う、同じ宗派の近所の人たちです。もちろん動きはクネクネピタッと、山の手名物《四畳半》。私にとっては生まれて初めての四畳半。「わ〜、どうやってあの動きをするのかしら〜...

タイタス・アンドロニカス/女殺油地獄 浦 弘毅 2015/10/22

はじめまして哀愁

朝の冷え込みが体にこたえる今日この頃ですが、11月の二本立て公演に向けての稽古場はまだ真夏の気温です。 40歳を超え物覚えや瞬発力が悪くなっている自分に腹をたてる毎日です。「タイタス・アンドロニカス」の稽古では全く違う役の...

タイタス・アンドロニカス/女殺油地獄 安部 みはる 2015/10/21

モヤっとした話

先日、両親といなかにお墓参りに行った時のこと。伯父伯母を亡くしたが、まだ地元に住んでいる従妹宅を訪ねたところ、「もう二度と来ないでくれ」と完全に決別されてしまった。親戚たちとのもろもろの確執は確かにあったが、正直驚い...

タイタス・アンドロニカス/女殺油地獄 名越 未央 2015/10/20

地獄へ、深く潜っていく

「女殺油地獄」おんなころし、あぶらのじごく。おどろおどろしくて血なまぐさく、どこかエロティックに響くタイトルだ。連日の稽古で模索し続けるのは、いったいどんな痛いエグい地獄を見せられるだろうか? ということ。 地獄とは、...

タイタス・アンドロニカス/女殺油地獄 水寄 真弓 2015/10/19

正座は続く

タイタス・アンドロニカス 私の夫。 これは、私の台詞です。タイタスの妻を演じます。 妻は劇中、誰とも会話をしません。夫と目を合わせることすらしません。何故なら次元が違うところに存在しているからです。初めから終わりまで、ほ...

タイタス・アンドロニカス/女殺油地獄 2015/10/18

稽古場日誌、まだまだ続きます。

『タイタス・アンドロニカス』『女殺油地獄』、両作品が「悲劇」であることにちなんで、「私と悲劇」をテーマにした稽古場日誌をお届けしてきました。明日からは、公演に向けて各作品のこと、稽古場の様子をお届けします。どうぞお楽...

タイタス・アンドロニカス/女殺油地獄 安田 雅弘 2015/10/17

葬式と演劇と悲劇

劇団稽古場のある、大田区池上は、毎年10月12日に、「御会式[おえしき]」という行事で熱を帯びる。鎌倉時代の仏僧である日蓮上人が入滅した、命日13日の逮夜、すなわち前夜の供養だ。本門寺の境内と参道はもとより、地元の商店街も...