稽古場日誌

ほんのりレモン風味 松永 明子 2022/02/17

革命はレモンの香り?

中学、高校と演劇部でした。当時の演劇部は人数も少ない弱小文化部。大会に出場するようなこともなく活躍の場が多くはありませんでした。そんな我々が最も力を入れるのは年に一度の文化祭です。よく覚えているのは高校2年生の文化祭の...

池上show劇場【PREMIUM】 松永 明子 2021/10/22

せめて、人間らしく?

美しい姫と、美しい青年の、美しい恋物語――それが『天守物語』への印象だった。あまりにも美しいと言われすぎて、実はこの作品を敬遠していた。この作品を形づくる感性に素直に寄り添えないでいたのだ。 そこで視点を変え、いじわるに...

その他 松永 明子 2020/12/25

わたし達は生きている

=========新型コロナウイルスの出現によって、世の中から演劇をやる意義が問われております。そんな中、今年も研修生が集まってくれました。その中には、それぞれに様々な理由や決断があったことでしょう。そこで、今回の劇...

その他研修生 松永 明子 2020/08/25

わたしの好奇心

良くも悪くも自分の人生は、好奇心によって彩られてきた。山の手事情社の研修生になることを決めた時だってそうだ。 なんだこりゃあ! と、たまげたのは「一日体験入団」でのこと。「ボクは自在に鳥肌を立てることができます」その日...

methods&過妄女 松永 明子 2019/06/22

集団芸のススメ

《インヂアンジョー》(※)稽古の反省会でのこと。劇団員たちにゲスト出演者の清水宏さんがアドバイスをくださった。 「今の集中は違うと思います。それは一生懸命やっています、という説明のための集中です。」 「僕が指示した以上の...

あたしのおうち 松永 明子 2019/02/20

エッチで贅沢

子どもの頃、短い時間をロンドンで過ごした。当時わたし達家族が住んでいた同じ敷地内に、もうひとつ別の日本人の家族が住んでいた。その家族にも同じ年頃の女の子がいて、彼女とよくリカちゃん人形で遊んだ。 親同士も交流があり、日...

うリアしまたろ王 松永 明子 2018/10/20

嬉し恥ずかし衣装合わせ

俳優って衣装合わせが好きなものだと思う。 衣装はとても大事なものだ。キャラクターを批評、あるいは構成する要素のひとつであり、時には役作りを助けてくれる。俳優の相棒なのだ。その相棒との対面が衣装合わせだ。 衣装合わせの日...

テンペスト(2018年) 松永 明子 2018/07/23

ヨーロッパツアー浴室事情

入浴の喜びが分かるようになりました。湯船につかることで身体の緊張がとけ、ようやく一日を終えられます。最近になって、これを有り難く感じるようになりました。 ところが、ヨーロッパのホテルにはバスタブがない場合がある、といい...

テンペスト(2018年) 松永 明子 2018/03/17

野心の嵐

ルーマニア、ルクセンブルクでの公演にあたって、それぞれの歴史を調べることになった。そのなかでわかったこと。それは、ヨーロッパの歴史は侵略と略奪の歴史だということ。 ルーマニアの国名がまさにそれを示している。もともとあの...

ぺとりこおる 松永 明子 2018/02/08

待ってて

現在、研修プログラム修了公演『ぺとりこおる』に向けて絶賛稽古中です。公演のテーマは「熱中したこと」「忘れていたこと」です。どんな作品になるのか、ご期待下さい。 ********** それは突然やってきた。 2017年の師走はとても忙し...