稽古場日誌
現実に困難を抱え、夢に破れたある人物が、 『マクベス』の物語を悪夢として回想している。悪夢のなかに閉じ込められている人間の悲劇。いまのところ、そのように仮定して創作を進めています。 『マクベス』は、将軍マクベスが「将来...
名越さんは、若手劇団員のなかでは先輩です。面倒見がよく、優しいお人柄なので、きっと気苦労も多かろうと思いますが、好き勝手にやっていいのでは、と他人事ながら思います。 思えば、名越さんが、研修生としてこの劇団にやってきた...
僕らはみんな逃げている 斉木 和洋 2024/02/04
「にげる」はとっても重要な選択肢。 この世界がドラクエなら何度だってやり直せばいいが、この人生は一度きり、「たたかう」ばかりじゃ疲れちまうし、「どうぐ」は使えばなくなる。「ぼうぎょ」は自然と手が伸びる万能な選択肢だが、...
馬込文士村演劇祭/馬込文士村 空想演劇祭 斉木 和洋 2023/12/01
『片腕』は川端康成が晩年に書いた短編小説で、日本的な感性の風景のなかで展開するシュールレアリスムかつ幻想的な作品です。それは、ある男がひとりの若い娘から片腕を借りて、アパートに帰り一晩を過ごす物語。 「映像作品だが、舞...
2023年7月15日~7月17日の3日間、宮城県下の演劇部の高校生たちが一堂に集うリーダー研修会のワークショップ講師を努めてまいりました。演劇の創作にどっぷり浸れるとても楽しい3日間でした。 今回、講師としてお伺いをしたのは、当劇...
かもめ ルーマニアツアー 斉木 和洋 2023/06/19
舞台芸術を愛し、芸術が栄える都会に憧れ、田舎にはない都会の匂いを漂わせる元大女優・アルカージナと売れっ子作家・トリゴーリンに執着する男。それが、今回私が演じるシャムラーエフです。 現代に置きかえると、感情の抑制が効かず...
『しあわせな王子さま』は、アイルランドの作家 オスカー・ワイルドが書いた短編小説。日本では、『幸福な王子』というタイトルで有名な作品です。 『しあわせな王子さま』は2016年より取り組んでいる作品で、別の演出家のもと立ち上...
2021年度 文化庁・芸術家派遣事業にて、昨年の10月と12月に神奈川県と岡山県の小学校で、ワークショップと演劇鑑賞会を実施しました。 10/15と12/15には神奈川県三浦市にあります旭小学校と三崎小学校へ、そして、10/14と12/20 ~12/23...
『ほんのりレモン風味』の「レモン」は青春の象徴であると、今作品の演出チームの川村さんと未央さんから伝え聞く。青春。これが今回の拙文に与えられたテーマである。 青春と言われ私が思い出すのは、演劇の2字だ。青春とは、いった...
池上show劇場【PREMIUM】 斉木 和洋 2021/09/21
こんにちは!! 山の手事情社 俳優部の斉木和洋です。今回の公演、『池上show劇場【PREMIUM】』では、山の手事情社の俳優が各人、一人芝居に挑戦します。私は個人企画の公演があり、出演しませんが、僭越ながら、出演者を映画作品に例...