稽古場日誌

桜姫東文章 山口 笑美 2020/02/16

電話の中の鬼

最近こんなアプリがある。子供がぐずって言うことを聞かない時に鬼やお化けから電話がかかってくる。「言うことを聞かない時」「寝ない時」「ごはんを食べない時」「歯磨きしない時」などそれぞれの場合により、いろんなタイプの鬼や...

桜姫東文章 安田 雅弘 2020/02/13

鶴屋南北という人

山の手事情社では、古典の和モノを結構上演してきました。最初に手掛けたのは、近松門左衛門の『傾城反魂香[けいせいはんごんこう]』。20年前のことです。あるのは、やりたいという気持ちばかり。お手本もないし、知識もないし、ど...

桜姫東文章 鹿沼 玲奈 2020/02/10

ワルい男

私は「ワルい男」が嫌いだ。浮気をしたり、大酒を飲んだり、暴れたり暴言を吐いたりする男のことだ。こういう男が実生活の中で近くにいると、だいたい物事はうまくいかない。グゥッとイラつく。なので、フィクション作品を観たり読ん...

桜姫東文章 川村 岳 2020/02/07

分からないとは

最近昔の邦画にハマっている川村です。登場人物の多くが、ギラギラしたオーラを纏っているところに惹かれます。 この前、今村昌平監督の『復讐するは我にあり』を観ました。実際にあった事件を元にした映画で、出会った人を次々殺めて...

桜姫東文章 高島 領也 2020/02/05

悪役

日本の古典作品、ひいては歌舞伎にはだいたいいつも見るからに悪い奴がいる。時代劇に出てくるような悪代官のような、いつも悪巧みをしているようなあからさまな悪者。例えば過去に山の手事情社が上演した『傾成反魂香』には不破道犬...

桜姫東文章 安部 みはる 2020/02/03

《ルパム》を作っています。

《ルパム》とは山の手事情社オリジナルのダンスで、ジャズダンスとかフォークダンスのようないわゆる「踊り」とは全く違います。今回は元気のいい若手男子、栗田・高島、演出部の河合、ちっちゃくてピチピチの可奈子、破壊王の斉木さ...

桜姫東文章 喜多 京香 2020/01/31

忘れられない人

私にはかつて、ずっと片想いをしていた男の子がいました。その子に彼女ができてしまったり、私のことを何とも思っていないことがわかったりと、彼が遠ざかれば遠ざかるほど、悲しいと同時に好きな気持ちもどんどん大きくなりました。...

桜姫東文章 長谷川 尚美 2020/01/29

かぶく精神

山の手事情社では、上演に際して作品への理解を深めるために、作者や作品の特徴、その作品が生まれた時代背景などについてチームに分かれて研究をし、内部発表を行います。私のチームは、「鶴屋南北の作品について、その特徴と他の作...

桜姫東文章 越谷 真美 2020/01/25

当たり前すぎて話さないこと

先日、稽古で「一分間スピーチ」というのをやった。ひとりひとりの演劇観について、山の手事情社での活動について、夢やモチベーションを語った。(なぜ、こんな時期に!?)中川が「生きながら死ねるところが好き」といったり、若手...

桜姫東文章 小笠原くみこ 2020/01/23

今のわたしと前のわたし

ふと、どうして自分はこういう性格なんだろうと思うときがある。親の性格や教えから始まり、学校時代の学びや、様々な人と出会った過程の中で培った、と言えばそうなんだが、それだけではないような気がする。なんというか、そもそも...