稽古場日誌

桜姫東文章 鹿沼 玲奈 2020/02/10

ワルい男

私は「ワルい男」が嫌いだ。浮気をしたり、大酒を飲んだり、暴れたり暴言を吐いたりする男のことだ。こういう男が実生活の中で近くにいると、だいたい物事はうまくいかない。グゥッとイラつく。なので、フィクション作品を観たり読ん...

桜姫東文章 川村 岳 2020/02/07

分からないとは

最近昔の邦画にハマっている川村です。登場人物の多くが、ギラギラしたオーラを纏っているところに惹かれます。 この前、今村昌平監督の『復讐するは我にあり』を観ました。実際にあった事件を元にした映画で、出会った人を次々殺めて...

桜姫東文章 高島 領也 2020/02/05

悪役

日本の古典作品、ひいては歌舞伎にはだいたいいつも見るからに悪い奴がいる。時代劇に出てくるような悪代官のような、いつも悪巧みをしているようなあからさまな悪者。例えば過去に山の手事情社が上演した『傾成反魂香』には不破道犬...

桜姫東文章 安部 みはる 2020/02/03

《ルパム》を作っています。

《ルパム》とは山の手事情社オリジナルのダンスで、ジャズダンスとかフォークダンスのようないわゆる「踊り」とは全く違います。今回は元気のいい若手男子、栗田・高島、演出部の河合、ちっちゃくてピチピチの可奈子、破壊王の斉木さ...

桜姫東文章 喜多 京香 2020/01/31

忘れられない人

私にはかつて、ずっと片想いをしていた男の子がいました。その子に彼女ができてしまったり、私のことを何とも思っていないことがわかったりと、彼が遠ざかれば遠ざかるほど、悲しいと同時に好きな気持ちもどんどん大きくなりました。...

桜姫東文章 長谷川 尚美 2020/01/29

かぶく精神

山の手事情社では、上演に際して作品への理解を深めるために、作者や作品の特徴、その作品が生まれた時代背景などについてチームに分かれて研究をし、内部発表を行います。私のチームは、「鶴屋南北の作品について、その特徴と他の作...

桜姫東文章 越谷 真美 2020/01/25

当たり前すぎて話さないこと

先日、稽古で「一分間スピーチ」というのをやった。ひとりひとりの演劇観について、山の手事情社での活動について、夢やモチベーションを語った。(なぜ、こんな時期に!?)中川が「生きながら死ねるところが好き」といったり、若手...

桜姫東文章 小笠原くみこ 2020/01/23

今のわたしと前のわたし

ふと、どうして自分はこういう性格なんだろうと思うときがある。親の性格や教えから始まり、学校時代の学びや、様々な人と出会った過程の中で培った、と言えばそうなんだが、それだけではないような気がする。なんというか、そもそも...

桜姫東文章 名越 未央 2020/01/21

女、女、桜姫。

この作品の主人公の名は、桜姫。桜姫って漢字には、“女”が2つも入ってるじゃないですか。それが私は妙に気になる。きっと一筋縄ではいかない女なんだろうな、と。自分を強姦した男に惚れて、男と同じ刺青を彫っちゃう女。誰もが憧れ...

桜姫東文章 斉木 和洋 2020/01/19

ショート・シーン

『桜姫東文章』の稽古が始まった。劇団で《ショート・シーン》と呼んでいる稽古をやっている。チームに分かれて、ちょっとした打ち合わせののちに、短いシーンを発表する。 過去の公演では、口から卵を吐いたり、ストッキングをかぶっ...