稽古場日誌
研修生
斉木という男は、変わっている。彼は「オイディプス王」上演のためのブレインストーミングで「舞台上で豚を殺してはどうか?」という提案をした。劇団員は爆笑したが、本人はいたって真面目なようだった。“殺す”で思い出したが、稽古...
あれからもう1年も経ったのかと、研修生たちの横顔を見つつ書いています。1年前の自分の「取り組み方」と重ね合わせたりしながら。 私自身の話になってしまいますが、私は「猪突猛進型」といいますか、「ひとつのことに夢中になると周...
毎年の、といっても個人的には今回で2度目になる研修生の修了公演。一年をかけて稽古場で自分の人生を晒し、その集約を舞台上で晒す事になる。見せたくない部分を見せる事もあるだろうし、意図せず見えてしまっている部分も多々ある...
今年も研修生修了公演の季節がやってきた。ベタ稽古期間に入り、演出の斉木さんはじめ先輩方が、研修生たちと日々熱い稽古を繰り広げている。 先日、通し稽古を見学させてもらった。通し稽古といっても構成が日々変わる。変化、変化の...
毎年、修了公演の衣装を作っている。来週からは本格的な製作に入り、睡眠時間がガクッと減る。今年の『燦燦と淡淡と』はどんな作品になるか、今からわくわくしている。 ~光と影、夢、白黒、モザイク、とける、もじもじくん、爬虫類、...
俳優の作業には終わりがないです。 役の芯に近づいてきたかと思うと、本当にこの方向で良いの? もっと違う声と身体なのではないか? 私は何を見せたいの?何がやりたいの?そもそもこの芝居面白いの?違う違う! こんなのじゃない...
今年の研修生公演のチラシを見ている。 いつになく意味不明。表も裏もなにやら気持ち悪い爬虫類の写真。全然燦燦とも淡淡ともしてないじゃないか!一体どういうことだ? 謎は深まる・・・。 うん? そうか!この爬虫類たちは謎の象徴...
先日、研修生の修了公演「燦燦と淡淡と」の稽古場にお邪魔しました。 《ショートストーリーズ》という日常生活の中にひそむドラマをもとに、短い寸劇を自分たちでつくる稽古をしていたのですが、演出の斉木氏がダメ出しで、「面白いア...
研修生稽古を見学した日の出来事。床にマットを敷き詰め、演出担当の斉木和洋がおもむろに言う。 「じゃ、音楽かけるから、音楽終わるまでひたすらズッコケ続けて」 ・・・え? 戸惑う私を置き去りに、流れたのはハードなロックの大音...
つい最近 3 歳の男の子が 19 歳の暴力団員に暴行され亡くなったというニュースがありました。現場は稽古場からそう遠くない場所です。あまりに痛ましい犯行内容もさることながら、19 歳にして暴力団員という容疑者のプロフィールが気...