稽古場日誌

傾城反魂香

傾城反魂香 谷 洋介 2017/09/19

劇団に入団して早9年目

先日、実家がリフォームされたのを見てきました。谷 洋介です。 実家といいましても、僕が生まれ育った家ではなく、父親の実家で、僕にとってはおばあちゃん家にあたる家です。18年前から両親はそこで暮らしています。見事なリフォー...

傾城反魂香 越谷 真美 2017/09/17

『傾城反魂香』を深読みしてみよう

『傾城反魂香』は江戸時代にかかれた作品なので、現代の私たちの感覚からすると「?」なところが結構あります。なかでも物語の中盤、主人公の元信とみやが4年ぶりに再会したときの元信の行動はなかなか理解しがたいものがあるのではな...

傾城反魂香 名越 未央 2017/09/14

華麗なるモデルたちの豪華共演

『傾城反魂香』の登場人物の多くは、実在した人物をモデルにしています。 狩野派の基礎を築いた狩野元信(かのうもとのぶ)、土佐派を再興した土佐光起(とさみつおき)、戦国三大美少年と謳われた名古屋山三郎(なごやさんさぶろう)...

傾城反魂香 佐々木 啓 2017/09/13

いつの時代もパワースポット

最近巷で流行っているパワースポット巡り。実は『傾城反魂香』にもパワースポット巡りが出てくることをご存知でしょうか? 作中に、熊野三山(くまのさんざん)というワードが出てきます。・熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)・...

傾城反魂香 斉木 和洋 2017/09/16

お参りに行ってきました

公演の成功と無事を祈って、劇団の稽古場近くの池上本門寺へお参りに行ってきました。たくさんのお客様のご来場をお待ちしております!! さて、『傾城反魂香』は、けいせいはんごんこう と読みますが、江戸時代の劇作家・近松門左衛...

傾城反魂香 松永 明子 2017/09/12

遊女の世界 入門編 その2

遊女たちが借金返済のために連日連夜、心身ともに大きなプレッシャーのもと生きていたことは前回述べた。非常にしんどい日々だ。 そうなると、遊女たちの一番の憧れは玉の輿=身請け(みうけ)だ。馴染みの客に自分の借金ごと身柄を買...

傾城反魂香 松永 明子 2017/09/11

遊女の世界 入門編 その1

『傾城反魂香』の冒頭、主人公のひとり遠山(みや)は遊女として登場する。夢のお告げ通り現れた絵師・狩野元信に恋をするが、なぜ恋に落ちるのか、そもそも彼女の背景がイマイチ、ピンとこないため共感しづらい。そこで今回は知って...

傾城反魂香 大久保 美智子 2017/09/09

どうなる《四畳半》

こんにちは大久保です。《四畳半》について書いてくれと頼まれました。私に書かせていいんですか? と問うと「いいです」。それならばせっかくなので生意気なことを書こうと思います。ご意見・批評・批判大歓迎です。 以前も書きまし...

傾城反魂香 川村 岳 2017/09/07

役はめぐる

現在山の手事情社アトリエでは『傾城反魂香』に向けて絶賛稽古中です。 山の手事情社の特長のひとつに《集団創作》があります。演出家が全てを決めるのではなく、俳優ひとりひとりがアイデアを出し合いシーンを立ち上げていく作り方で...

傾城反魂香 安部 みはる 2017/09/03

反魂香の思い出

私が『傾城反魂香』の舞台にかかわるのは今年で4度目だ。 1度目は2007年、研修生だった時。 赤坂Red Theaterで「YAMANOTE NIPPON」という3本立て公演の1本が『傾城反魂香』だった。 毎日、狭い舞台袖の通路で衣裳にアイロンをかけてい...