稽古場日誌
桜姫東文章
私にはかつて、ずっと片想いをしていた男の子がいました。その子に彼女ができてしまったり、私のことを何とも思っていないことがわかったりと、彼が遠ざかれば遠ざかるほど、悲しいと同時に好きな気持ちもどんどん大きくなりました。...
山の手事情社では、上演に際して作品への理解を深めるために、作者や作品の特徴、その作品が生まれた時代背景などについてチームに分かれて研究をし、内部発表を行います。私のチームは、「鶴屋南北の作品について、その特徴と他の作...
先日、稽古で「一分間スピーチ」というのをやった。ひとりひとりの演劇観について、山の手事情社での活動について、夢やモチベーションを語った。(なぜ、こんな時期に!?)中川が「生きながら死ねるところが好き」といったり、若手...
ふと、どうして自分はこういう性格なんだろうと思うときがある。親の性格や教えから始まり、学校時代の学びや、様々な人と出会った過程の中で培った、と言えばそうなんだが、それだけではないような気がする。なんというか、そもそも...
この作品の主人公の名は、桜姫。桜姫って漢字には、“女”が2つも入ってるじゃないですか。それが私は妙に気になる。きっと一筋縄ではいかない女なんだろうな、と。自分を強姦した男に惚れて、男と同じ刺青を彫っちゃう女。誰もが憧れ...
『桜姫東文章』の稽古が始まった。劇団で《ショート・シーン》と呼んでいる稽古をやっている。チームに分かれて、ちょっとした打ち合わせののちに、短いシーンを発表する。 過去の公演では、口から卵を吐いたり、ストッキングをかぶっ...
こんにちは。俳優部の佐々木です。私なりに『桜姫東文章』に登場する中心人物をザックリと説明してみたいと思います。 物語は、・清玄【高僧】 ・桜姫【吉田家の姫】 ・権助【ゴロツキ(武家の下僕)】の三人のラブストーリーを中心...
『桜姫東文章』の原作者、四代目鶴屋南北とはどういう人だったのか。 ひと言でいうなら、観客をびっくりさせることに人生をかけた男、ではなかろうか。 鶴屋南北は様々な舞台仕掛けを考案したことでも知られている。 「早替り」 → ...