公演情報
文化学院2010年度専門課程総合芸術学科演劇・声優コース演劇専攻2年卒業公演
構成・演出=安田雅弘
原作=武田泰淳
日程=2011年2月19日(土)・20(日)
会場=文化学院13階講堂
原作とあらすじ
第二次世界大戦中、昭和十九年十二月、北海道で実際に起こった事件を題材に書かれた武田泰淳の代表作。難破し、北の海で孤立した男たちは食糧のない洞窟の中で、つぎつぎと命を落として行く。生きるか死ぬかの瀬戸際で、人間の肉を食べるかどうかをめぐって煩悶する人々。その姿は、私たちに食べること、生きることのの意味や、当然と思っていることの基盤のはかなさをあらためて問いかける。
一年生の修了公演では、他の大学や専門学校ではやってない練習方法を材料に一本の芝居「MINE」を作りました。今回は、ちゃんとした戯曲を使って、しっかりせりふを解釈し、がっちり役作りに取組んでもらおうと思います。かわいい後輩一年生とともに作品の研究も終えました。演劇のふところは深すぎて、二年ぽっちで核心に迫ることなど、とてもできやしません。けれども、二年間まったく違うアプローチをおこなうことで、その深淵をのぞきこむことはできるんじゃなかろうか、と考えています。/安田雅弘
2011年2月19日(土)、20日(日)
無料
文化学院 13階講堂