公演情報
えずこシアター第14回 演劇公演 chocott【ちょこっと】
作=えずこシアター
構成・演出=岩淵吉能、長谷野勇希
日程=2011年8月27日(土)・28日(日)
会場=えずこホール(仙南芸術文化センター)・平土間ホール
「桃太郎」や「浦島太郎」、「泣いた赤鬼」から、「白雪姫」、「シンデレラ」、さらには「雪の女王」などなど、シアターのメンバーといろいろな昔話を読んでいくうちに気づいたのは、私たちにとって昔話とは、その作品のストーリー性や倫理観などよりも、その物語に出会った時の記憶そのものであるということです。
父や母、おばあさんやおじいさん、先生、友人など、昔話を聞いたり読んだりして一緒に共有した一時の記憶、私たちが決して忘れてはならないコミュニケーションの原点、その記憶を再びよみがえらせることが出来るツール。これこそ昔話の持つ一面なのです。
そしてもう一つ。記憶は、とても不確かであいまいだということです。
人とコミュニケーションを交わすことによって、記憶というものは時には事実とは大きくかけ離れたものになるのです。
テレビやメディア、インターネットに流れる情報は、確かに正確、確実なのかもしれません。しかし、私たちに本当に必要なのはそういうものではなく、不確かだけれども、時には喜び、時には怒り、時には深く絶望した時の記憶。とても、あいまいで不確かなものこそが私たちが活き活きと生きていく上でとても大切なのです。
人は記憶の中で生きていく。
『chocott』は、一人の老人がメルヘンランドという世界に迷いこんだお話です。
私たちが普段気づかない世界、私たちのすぐそばに、暖かく、時には苦々しく存在している世界。私たちが決して忘れてはならない世界、それがメルヘンランドなのかもしれません。
構成・演出/岩淵吉能
スタッフ
衣装=佐藤明日香
ヘア・メイク=曽根田愛美 宮下 茜
照明オペ=神崎祐輝
音響オペ=鈴木広大
舞台技術=株式会社 東北共立
記録映像=湘南映像
記録写真=佐々木薫 エリック・チャン
制作=えずこシアター
2011年8月27日(土)・28日(日)
一般 1,000円
学生 300円
えずこホール(仙南芸術文化センター)・平土間ホール