公演情報
2005年度研修プログラム修了公演
構成・演出=山口笑美 野々下孝
監修=安田雅弘
日程=2006年3月3日(金)~5日(日)
会場=シアター・バビロンの流れのほとりにて
緊張、不安、恐怖、などに支配されてしまうとき
人はフルフルと震える
抑えることが出来ず、期待、感情、想い、などが体から溢れ出してしまうとき
人はフルフルと震える
いっぱいいっぱい
容量オーバー
fullの2乗
自分を見つめ、自分を発見する
その度に、人はフルフルと打ち震える
「full full」に寄せて
山の手事情社の研修プログラムは、1996年からで、もう10年近くになる。その目的も、劇団員の選抜から、今では、演劇を志す人により豊かな演劇的教養を伝えることになっている。演劇が好きだ、できれば一生の仕事にしたい。そう思った人がいたとして、何から始めますか?どんな仕事にも基礎的な教養は必須。けれども、それが必須であることさえ、この世界を目指す人の大半は知らない。ちょっと考えられないことですが、本当です。理由はその教養に触れることが小中高と一切ないから。それなのに皆が目にするテレビも映画も演劇的な要素から成り立っている。教養はなくても、ひどく身近に感じてしまう。やれそう、と思うんだろうね。
発声に身体づくり、必要でしょ?でもどうやって、何をやれば、となると途方にくれてしまう。高校の演劇部でやってることなんて、大抵でたらめだし。戯曲や演劇史の知識、必要でしょ?でも何から読めば、何が有名なの、これも同じ。演劇で生活していける? いけません。なぜ?ほら、もう困る。仕事にしたいのであれば、それくらいのことは知っていたり、考えていたりしておかないと。
それを具体的に模索するのが研修期間だと思っていただきたい。今年の15人のメンバーは大変でした。入って早々4月に2週間ほど、まだ雪の残る富山県利賀村で「銀河鉄道の夜」の稽古と公演の手伝いに駆り出され、6月にその東京公演、劇団は9月にスイス・ドイツのツアー公演、10月ポーランドツアー、息つくひまもなく1月には三本立て公演ですワ。それ以外にも国内公演やら何やら入ってくるし。その手伝いの合間を縫って、週三回の稽古をこなし、あわただしいスケジュールの中、次々と出される課題をこなさなければならないめまぐるしい一年でした。って過去形じゃないだろ、まだ。私自身、何かを伝えた実感はない。演劇をやるには、やらなければならないことがたくさんあるよ、マジで、ということだけは伝えられたかもしれない。一年なんてそれで精一杯、fullです。少なくとも演劇をなめなくなった彼らの何がfullなのか、どこまでfullなのか、何をfullに出してくれるのか、期待もfull fullですワ。
安田雅弘(劇団山の手事情社主宰・演出家)
3月3日(金) 19:00
3月4日(土) 14:00/19:00
3月5日(日) 13:00/17:00
前売:1,500円
当日:1,800円
山の手事情社
03-6410-9056
diver@yamanote-j.org
お名前・電話番号・希望日時・枚数をご連絡ください。
こちらからの返信をもちまして予約完了とさせていただきます。
チケットは発行いたしません。
当日会場にて料金をお支払いください。
シアター・バビロンの流れのほとりにて
〒114-0003 東京都北区豊島7-26-19
TEL:090-6135-0599
HP:http://
地下鉄:南北線王子神谷駅3番出口より徒歩15分
山の手事情社オフィス
〒146-0082 東京都大田区池上4-2-8
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