公演情報
リリック野外劇
原作=W・シェイクスピア
構成・演出=安田雅弘
日程=1999年9月24日(金)~26日(日)
会場=長岡リリックホール 野外特設ステージ
恋は人の上に人をつくらず
舞台はギリシャのアテネ。父のすすめる結婚をのがれようと駆け落ちを決意したハーミアは、恋人ライサンダーと森へ…・ハーミアを想うディミートリアスと彼を想うヘレナも二人を追って森へ…。一方、迫った公爵の結婚式に出し物をすることに決めた職人たちは、その練習のために森へ…。その森では妖精の王オーベロンと女王タイテーニアが夫婦喧嘩の真最中。夏の森はそれらすべてをのみこんで、とっぷりと暮れ、やがて夢のような夜が幕を開ける。
長岡リリックホールの会館以来、私は一般の方々を対象にしたワークショップを実施してきました。演劇をご存じなかった方々が、ワークショップを通じて演劇の魅力にひきこまれていく様子を興味深く、またある種の感動とともに見つめてきました。四年目を迎えた今年、少し規模を拡大し、「公演」に挑戦することになりました。「夏の夜の夢」はシェイクスピアの名作喜劇です。森を舞台に人間と人間だけでなく、妖精と妖精、妖精と人間の恋まで描いた「一大恋絵巻」と言えるのではないかと思います。そこに登場するのは、恋に翻弄される滑稽でわがままな、しかし共感せざるを得ない人間の姿です。恋をすると人は皆おろかになりがちですが、またそれは誰にでも平等におこることです。「恋は人の上に人をつくらず」というこの公演のキャッチフレーズはそういうことから発想しました。公演には、予想を上回る多くの応募がありました。50名を超える出演者とともにリリック版「夏の夜の夢」はエネルギッシュに製作中です。ご期待ください。
安田雅弘
原作=W.シェイクスピア 演出助手=倉品淳子 選曲=山田宏平 衣装=太田真理子 演出補助=山本芳郎 音響・照明=新潟照明技研 宣伝美術=福島治 スタッフ=岩田寛淳・大倉和子・三浦由紀子・山岡昭子
1999年9月24日(金)~26日(日)
全席自由・500円(初日以降700円)
長岡リリックホール 野外特設ステージ