公演情報
リリック野外劇 じゃじゃ馬ならし
原作=W.シェイクスピア
構成・演出=安田雅弘
日程=7月21日(金)~23日(日)
会場=長岡リリックホール 野外ポケットステージ
恋のじぶん勝手 恋のいじわる
イタリア、パデュア、富豪バプティスタには二人の娘がいる。妹のビアンカはしとやかで求婚者が後を絶たないが、姉のキャタリーナは評判のじゃじゃ馬。姉が片づかなければ、妹も嫁にはやれないと断られた求婚者の一人、ホーテンショーは一計を案じ、友人のペトルーチオに話を持ちかける。求婚されたキャタリーナは悪態をついて追い出そうとするものの、ペトルーチオはものともせず、結婚式を挙げるやいなやキャタリーナを田舎の別荘へ連れて行き、じゃじゃ馬の調教が始まる。
『じゃじゃ馬ならし』はシェイクスピアの名作喜劇です。あらすじだけを見れば、他愛もない嫁取りの話だと言ってしまうこともできるのですが、私が何よりも強く感じるのは、シェイクスピアのテキスト(=台本)に描かれる豊かなコミュニケーションの姿です。しとやかな妹ビアンカをめぐって複数の求婚者同士のし烈なさや当てが繰り広げられ、じゃじゃ馬の姉キャタリーナとペトルーチオの間には知力の限りを尽くした対決があります。そこで展開される策略や会話のバリエーションの潤沢さには目を見張るものがあります。テレビや電話やファックス、イーメールにインターネットとコミュニケーションの道具から見れば現代は当時とは比較にならないほど多量の情報がやりとりできるようになりましたが、その内容はこの作品の中の会話に比べてどれくらい進歩したと言えるでしょうか。現代に古典作品を問う意味はそこにあると思います。 今年も、昨年同様多くの応募がありました。50名を超える参加者とともにリリック版『じゃじゃ馬ならし』はエネルギッシュに製作中です。ご期待ください。 安田雅弘
スタッフ
舞台美術=安田雅弘
演出アシスタント=三村 聡
衣装=水寄真弓
選曲=山田宏平
美術アシスタント=祁答院公継
音響・照明=新潟照明技研
舞台監督=仁藤智浩
宣伝美術=福島 治
イラスト=沖野雅明
7月21日(金)~23日(日)
前売 | 当日 |
500円 | 700円 |
全席自由
長岡リリックホール 野外ポケットステージ(雨天決行)