公演情報
えずこシアター第17回 韓国行ってきま〜す!公演 となりのメデイアさん
原作=エウリピデス
作=えずこシアター
構成・演出=倉品淳子
日程=2014年8月23日(土)・24日(日)
会場=えずこホール(平土間ホール)
ギリシャ悲劇「王女メデイア」は家庭の崩壊の物語です。
そう考えると、2000年前の西洋で作られた一見壮大なこの物語もなんだか身近なものに感じられます。ごく普通の主婦が、夫の裏切りにあって家庭を壊すのとなんにも変わらないのです。ギリシャ悲劇には、時代を超え、国を超えて通じる普遍性があります。そこに面白さがあるのだと思います。
メデイアは、あるいはもうちょっとのところで思いとどまることができたのかもしれない。
少しギクシャクしながらも家庭を守り続けることができたかもしれない。
そのうちにああ、あのとき我慢してよかったと思える日がくるかもしれない。
ただ、彼女は一線を超えてしまったのです。
私たちの前にもこの線が引かれていて、いつなんどき向う側へ足を踏み出してしまうかわからない。
家庭を守る主婦はいつでもメデイアになる準備はできているのではないでしょうか。
「となりのメデイアさん」は普通の主婦がメデイアになっていく様を、構成演劇という手法で描いています。
構成演劇とは・・・
構成演劇には物語はありません。どうか筋を追わないでください。
ですから、田中さんが、次のシーンでは佐藤さんになったりします。特に演じ分けられていなくても、別の人です。気にしないことです。
構成演劇はオムニバスのようです。でも関連があります。
最終的にみなさんの中に降り積もったイメージが、この作品の印象になります。
これを楽しむにはコツがあります。簡単です。なんとな〜く見ることです。
それでは、最後までごゆっくりお楽しみください。
倉品淳子
スタッフ
舞台監督・選曲=岩淵吉能
音響=斎見浩平
照明=田中稔彦
舞台技術=名郷根秀浩(東北共立) 山木寛紀(東北共立)
映像=Studio AGIRA
翻訳=木村典子 洪 明花
題字=高橋健太郎
2014年8月23日(土)・24日(日)
一般 1,500円(当日1,600円)
学生 700円(当日800円)
えずこホール(平土間ホール)