公演情報
シアター・プロジェクト香川2004
さぬきシェイクスピア ハムレット
原作=ウィリアム・シェイクスピア
構成・演出=安田雅弘
日程=2004年11月12日(金)・13日(土)
会場=三木町文化交流プラザ メタホール
「さぬきシェイクスピア」について/シアター・プロジェクト香川2004実行委員会
「さぬきシェイクスピア」は1998年に始まったシアターワークショップを母体として、昨年から始まった市民劇です。参加を希望される市民のみなさんには全員出演していただき本番を体験していただくという趣旨のもと、昨年「ロミオとジュリエット」を上演しました。シェイクスピアを取り上げたのは、知名度の高さ、スケールの大きさ、登場人物のキャラクターの豊富さ、さまざまな上演にこたえてきた普遍性、そして何より、幅広い年齢や多岐にわたる職業の人たちが参加しやすく、理解しやすいだろうと考えたからです。出演者は50名を超え、1500人以上のお客さまにお運びいただきました。今年も同じ趣旨で「ハムレット」を上演します。私たちは演劇活動を通じて、香川県がより心の豊かになる地域になることを願っています。
「ハムレット」について/構成・演出 安田雅弘
「ハムレット」はシェイクスピアの四大悲劇の一つです。話は知らなくても「生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ」というせりふとともに、最も有名な作品だと思います。人間はこんなにも悩むことができます。自分とは何者か、自分の人生とは何か、母の再婚をきっかけに発生したさまざまな疑念は主人公ハムレットに取りつき、やがて周囲を大きく巻き込んで、ついには本人の死のみならず、その王国をも崩壊させてしまいます。
二年目の「さぬきシェイクスピア」はこのスケールの大きな物語を取り上げます。軽薄短小がもてはやされる現代社会にあって、あえて心地よい重さと暗さを持った舞台をお目にかけ、普段正面から向かい合うことのない私たちの人生の意味を作品とともに考えていただく機会を作ることができればと思っています。演劇にはそういう機能があります。ヨーロッパのギリシア悲劇や日本の能楽は観客にそうした時間を提供することを目的として成立してきました。「さぬきシェイクスピア」は私たちの先祖が味わってきた演劇本来の機能を、ここ讃岐の地に回復させようという試みでもあります。
40名近い参加者とともに、昨年の「ロミオとジュリエット」とはまったく違うテイストの舞台を実現すべく、製作を開始しました。昨年ご覧いただいたお客様にも、「ハムレット」にご興味のあるお客様にも、演劇に可能性を感じられているお客様にも、是非お運びいただきたいと思っています。ご期待ください。
2004年11月12日(金)・13日(土)
前売り | 当日 |
1,500円 | 1,800円 |
三木町文化交流プラザ メタホール