公演情報

[2012年]えずこシアター第15回 演劇公演 ハンドル ペダル サドル ベル

えずこシアター第15回 演劇公演 ハンドル ペダル サドル ベル

作=えずこシアター
構成・演出=倉品淳子
日程=2012年8月25日(土)・26日(日)
会場=えずこホール(仙南芸術文化センター)・平土間ホール

この「エナジー」という、明神慈さんの作品は、3年前にえずこシアターが老人ホームなどで無料で公演するために書いてもらったものです。
この台本に注入していくたくさんの材料をグループワークで作りました。ところが、心温まる本作に対し俳優から出てきた材料は、少し毒をはらんだ主題のものばかりでした。
そこで、明神さんを訪ね相談しました。明神さんの答えは「稽古場でどんどん書き換えちゃってください。」でした。この言葉に押され、エナジーという作品は、「ハンドル ペダル サドル ベル」という90分の作品に生まれ変わりました。
これは、新しい生活に飛び込む人の物語です。舞台は富島という小さな架空の島です。
新しい人間関係、新しい環境、新しい仕事、大きな不安がのしかかるでしょう。
そして、もしそれがだれかからの指示でなく、自分で選んだものだったら?
私たちは常に、何かを選択しながら生きています。妥協や惰性での選択もあるでしょう。でもあの時こうすればよかったのかな?と後悔してしまうこともありますよね。いくら考えても答えの見つからない選択もあります。今の日本は答えの見つからない選択だらけだと思います。
どっちに進んでいいか、どう考えてもわからないそんな時、私たちは歌を口ずさむのかもしれません。
ふと、夏目漱石の草枕冒頭部分が頭をよぎりました。
山路(やまみち)を登りながら、こう考えた。
智(ち)に働けば角(かど)が立つ。情(じょう)に棹(さお)させば流される。意地を通(とお)せば窮屈(きゅうくつ)だ。とかくに人の世は住みにくい。
住みにくさが高(こう)じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟(さと)った時、詩が生れて、画(え)が出来る。
この公演のためにご尽力いただいた多くの方々に、心より感謝いたします。最後までごゆっくりお楽しみください。

演出家 倉品淳子

構成・演出

倉品 淳子

キャスト

伊藤 裕子
伊藤 真裕美
伊藤 良昭
遠藤 由香
大沼 寛
加藤 百合子
かと れあ
神崎 祐輝
後藤 詩歌
佐藤 順子
齋藤 真名美
鈴木 美保子
曽根田 浩子
高子 美穂
中村 真知子
中村 友希乃
長谷野 美和子
渡邊 都子
渡辺 睦
渡辺 陽

スタッフ

演出助手=岩淵吉能
脚本「エナジー」=明神 慈(ポかリン記憶舎)
音楽=澤口 希(omu-tone)
照明デザイン=神崎祐輝 長谷野美和子
照明オペレート=金森京子
舞台技術=名郷根秀浩(東北共立) 山木廣紀(東北共立)
映像記録=湘南映像
会場装飾デザイン=長谷野勇希

■公演スケジュール

2012年8月25日(土)・26日(日)

■チケット

■会場

えずこホール(仙南芸術文化センター)・平土間ホール

主催
えずこ芸術のまち創造実行委員会、えずこホール(仙南芸術文化センター)
協力
劇団山の手事情社、omu-tone、柴田町立船迫中学校
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