公演情報

EXTRA企画 ほうろう社プロジェクト『お伽草紙』

構成・演出=小笠原くみこ/監修=安田雅弘
原作=太宰治
日程=2025年9月20日(土)~21日(日)
会場=山の手事情社アトリエ

ごめんなさい。貴方の書いた作品をこれまであまり読んでいませんでした。作品に登場する主人公の言動が理解しがたく、なんだかゆるせないような気がしたからです。このたび公演をするにあたって、ふと、貴方の作品はどうかと思い義務に近い気持ちで読み始めたのです。すると、グイグイと作品に引き込まれ、哀れでおかしみのある人物たちに、嫌悪感ではなく、共感できる感覚が生まれていました。そして、作品と貴方自身の関係のことを想像していました。本当の貴方は、だらしない人間ではなくて、作品のためにダメな装いをし続けたのではと。卵が先か鶏が先か……。いずれにしろ、作品とともに生きていたのでしょう。私は貴方のことが、食わず嫌いだったのです。多くの作品がそうであるように、『お伽草紙』もまた、昔話の体裁ではありますが、人間の欲望や自尊心や羞恥心などが描かれ、今に生きる私たちをギクッとさせるのです。今回の公演では、ほかに『待つ』も扱うことにしました。全く毛色の違うこの作品は、『お伽草紙』で描かれる人間のいやらしさを、昇華させてくれるのではないかと思うのです。
(構成・演出 小笠原くみこ)

構成・演出

小笠原 くみこ

監修

安田 雅弘

キャスト

秋山 敏佑樹
荒井 まゆ
栗原 正幸
鈴木 多美子
段上 勝仁
正木 ゆか
宮島 紘子

■公演スケジュール(2025年)

  9/20(土) 9/21(日)
13:00  
14:00  
17:00  
18:00  

■料金(日時指定・自由席)

2,500円

※ 全席自由席です。
※ 当日券はございません。事前にご予約ください。当日のご予約も承ります。

■予約受付

2025年8月12日(火) 12:00~受付開始

山の手事情社オフィス

予約フォーム[CoRichチケット!]
※ 予約完了後すぐに、自動返信メールが送信されます。万が一届かない場合はオフィスまでご連絡ください。

電話 03-6410-9056
※ 留守番電話の場合は、お名前と電話番号を残してください。折り返しご連絡いたします。

料金は当日現金でお支払いをお願いいたします。

■会場

山の手事情社アトリエ

アトリエ

東京都大田区池上4-2-8 
(東急池上線 池上駅 徒歩8分)

※ 駐輪場・駐車場はありません。公共の交通機関をご利用ください。
※ 会場は靴を脱いでご入場いただきます。

【ほうろう社プロジェクトとは】

劇団 山の手事情社では、2010年から2015年まで、30歳以上の社会人を対象にした演劇ワークショップを8回実施。さらに踏み込んだ演劇との関わり方を模索するため、プロジェクトを発足。小笠原くみこが演出と指導を担当している。社会生活に少し息苦しさを感じて放浪した結果、このプロジェクトへ参加というのがプロジェクト名の由来。メンバーはごくごく一般的な生活を送りながら週末のみ稽古を続けている。2017年に『ジュリアス・シーザー』(原作:W.シェイクスピア)発表会をおこない、その後、2年に1回のペースで公演をおこなっている。これまでに、『三人姉妹』(原作:チェーホフ)、『気で病む男』(原作:モリエール)、『天守物語』(原作:泉鏡花)を上演。

チラシ

『お伽草紙』チラシ 表【完成】
『お伽草紙』チラシ 裏【完成】

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お問い合わせ

山の手事情社オフィス
〒146-0082 東京都大田区池上4-2-8
TEL 03-6410-9056
info@yamanote-j.org

製作
有限会社アップタウンプロダクション・劇団山の手事情社
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